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映画「PERFECT DAYS」のテーマになった「THE TOKYO TOILET」とは?

Dec 28, 2023.セブツー編集部Tokyo, JP
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12月22日に公開されたヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督の映画「PERFECT DAYS」。渋谷でトイレ清掃員として働き、淡々と満ち足りた日々を送る平山という男を主人公に、東京を一風変わった目線から描き出す。作中で平山が清掃してまわる公衆トイレは、「THE TOKYO TOILET」プロジェクトから生まれた個性豊かな公衆トイレたちだ。

「THE TOKYO TOILET」プロジェクトは、渋谷区の公衆トイレを生まれ変わらせようと立ち上げられた。公衆トイレは日本が誇る文化の一つであるにも関わらず、「汚い」「臭い」といったイメージが付きまとう。そこで、誰もが快適に使えるトイレを目標に、様々なクリエイターたちに依頼して新たな公衆トイレを作り上げたのだ。

「THE TOKYO TOILET」には、佐藤可士和や後智仁といった気鋭のアートディレクターや、建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞した建築家、コピーライターやインテリアデザイナー、アパレル業界からはNIGO®など、様々な分野から日本を代表するクリエイターが参加している。いくつかのトイレをピックアップして紹介する。

・神宮通公園トイレ/建築家:安藤忠雄
都市に建つ建築として、公衆トイレとしての機能だけではないものをデザインしている。大きく張り出した庇が縁側となり、時には日除けとして、雨の時には雨宿りの場所として働く。安全性のため、周囲をたて格子が取り囲み、中にいる人の動きが浮かび上がるようになっている。

・代々木深町小公園トイレ/建築家:坂茂
ガラスの箱が並んだような外観が特徴的。トイレが綺麗かどうか、そして中に誰かが隠れていないかを外からチェックできるものとして計画された。中に人が入ると不透明になるガラスを使用しており、夜にトイレが浮かぶさまは幻想的だ。

・七号通り公園トイレ/クリエイティブディレクター:佐藤カズー / Disruption Lab Team
球体のようなかたちが目をひくトイレだが、コンセプトは「完全非接触」のトイレ。トイレのドアを開けるところからトイレを流すところまで全て声による指示だけで完結する。衛生やバリアフリーなどの問題に対する斬新な解決策だ。

「THE TOKYO TOILET」プロジェクトは公衆トイレを作って終わりではない。「PERFECT DAYS」作中でのトイレ清掃という仕事は実際に行われており、清掃員のユニフォームもそのままだ。このユニフォームは「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)®︎」などを手がけたNIGO®がデザインしている。それぞれの公衆トイレは一日に3回清掃され、月に一回はトイレ診断士によるチェックを受け、清潔に保たれている。きれいなトイレを使うことで、利用者は次に使う人のためにきれいに使おうとする、「おもてなし」文化の連鎖を意図して企画されている。

渋谷区内にある17カ所のユニークな公衆トイレ。街歩きの際には「THE TOKYO TOILET」を探してみてはいかがだろうか。

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