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アダストリアが今期売上高でオンワードHDを追い抜く 

Apr 9, 2021.高村 学Tokyo, JP
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アパレル大手各社の2021年2月期通期決算の発表が続いている。なかでも注目はオンワードホールディングス(以下、オンワードHD)とアダストリアの決算だ。アダストリアの売上高は前年比17.3%減の1838億7000万円で、オンワードHDの売上高は同29.8%減の1743億2300万円となり、今期売上高でアダストリアがオンワードHDを追い抜いた。アダストリアは、「グローバルワーク(Global Work)」「ニコアンド(niko and …)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」といったブランドを展開しており、コロナ禍による店舗休業が影響したものの、巣ごもり需要の増加でEC比率の高いブランドは比較的堅調だった。国内ウェブ事業もEC売上高が538億円と前期比で123.4%の成長だった。一方、オンワードHDはコロナ禍による売上低迷に加えて不採算事業からの撤退やセレクトショップ「ヴィアバスストップ(VIA BUS STOP)」の事業を終了するなど、厳しい1年であった。また、両社は2022年2月期の業績予想を発表している。アダストリアは売上高を前期比119.1%増の2190億円とし、オンワードHDは同9.3%増の1905億円としている。22年度もアダストリアの優位が続くと見られる。コロナ禍をきっかけにアパレル業界の主役交代が加速しそうだ。

 

 

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