東京証券取引所は、グロース市場に上場している広告ビジュアル制作会社のアマナを7月4日付で、特設注意市場銘柄に指定した。理由は、従業員による売り上げの水増しや架空計上、架空発注により資金を不正に流出させていたことや決算についての虚偽の内容開示などの不適切な会計処理があったため。このため内部管理体制の改善が必要と認められ、特設注意市場銘柄に指定されたもの。進藤博信社長の指導力が問われる。
また同社は、2020年12月期に債務超過に陥り上場廃止の猶予期間にあったが、2021年12月期にあたかも債務超過が解消したかのように見せかけ、不正に猶予期間からの解除を受けていたことが、株主や投資者の信頼を毀損したことと認められるため、東京証券取引所から上場契約違約金として960万円の支払いが求められている。