「アン ドゥムルメステール 」のクリエイティブディレクターがわずか１シーズンで退任

「アン ドゥムルメステール（Ann Demeulemeester）」のクリエイティブディレクターであるルドヴィック・ド・サン・セルナン（Ludovic de Saint Sernin）が退任することが明らかになった。１シーズンという異例の速さでの退任だ。

ルドヴィックはベルギーのブリュッセル生まれ。デュペレ応用美術学校を卒業後、「ディオール（Dior）」、「サンローラン（SAINT LAURENT）」、「バルマン（Balmain）」などのデザインチームで経験を積んだ。クリエイティブディレクター就任時には、性の枠にとらわれず、官能的な美を表現するデザイナーとして注目された。退任の理由は明らかになっていない。

「アン ドゥムルメステール」は、デザイナーであるアンがパートナーのパトリック・ロビン（Patrick Robin）と共に1985年に設立。アンの後継者のセバスチャン・ムニエ（Sébastien Meunier）が2020年に退任後、イタリア・ミラノのセレクトショップ「アントニオーリ（ANTONIOLI）」が同ブランドを買収。以来、ルドヴィックが就任するまでの間、デザインチーム体制でコレクションを手がけてきた。

日本ではインコントロが長く取り扱いを行っていたが、現在はコロネットが取り扱い先になっている。