既報の通り、新宿東口のビックロから「ユニクロ(UNIQLO)」がスピンアウトする。6月19日が最終営業日だ。これは一大事である。なにしろビックロから「ユニクロ」が抜けたらビックロではなくなって、ただのビックカメラになってしまうからだ。
オープン時には4000人が行列(「ユニクロ」調べ)した2012年9月27日のビックロのオープン時の衝撃は凄まじいものだった。それから契約の10年が過ぎて、もうその時の衝撃は失われてしまったが、日本のコラボ史上に燦然と輝くスーパーコラボであった。10年契約を延長しなかったのは賢明だ。もう役割は十分以上に果たしたと思う。スーパーコラボにも寿命はある。良い引き際だ。同ビル(施設所有者は三越伊勢丹ホールディングス)は今後、ビックカメラとして営業する。また同ビル7階にあるファーストリテイリング社のもうひとつのビッグブランド「GU」はそのまま営業する。
さてビックロをスピンアウトした「ユニクロ」は、今秋新宿エリアにおいて、「フラッグス」(新宿3丁目37-1)に「新宿フラッグス店」をオープンすると同時に、今秋新宿三丁目店の出店を予定している。
その新宿三丁目店として、選ばれたのはファーストリテイリング傘下のリンク・セオリー・ジャパンのブランド「PLST(プラステ)」があった場所だ。明治通り沿いにあり、伊勢丹新宿店のハス向かいにある。「PLST」はオリジナルブランドに加えてインポートアイテムも併売するセレクトショップで、好調だという。新宿には、小田急百貨店、京王百貨店に加えて、新宿3丁目の新宿マルイにも店舗があり、この路面店(2014年オープン)はバッティング店舗化していたので、今回「ユニクロ」が入店することになったようだ。ビックロの「ユニクロ」が「フラッグス店」と「新宿三丁目店」に分化することになるがどういう棲み分けになるのかはまだ決まっていないようだ。今秋の両店のオープンを楽しみにしたい。