「バーバリー」の新CEOに「ヴェルサーチェ」のジョナサン・アクロイドが就任へ　マルコ・ゴベッティの後任

「バーバリー（Burberry）」は10月20日、2022年4月1日付けでジョナサン・アクロイド（Jonathan Akeroyd）​​を最高経営責任者兼常務取締役に任命したと発表した。アクロイドは、現在「ヴェルサーチェ（VERSACE）」を擁するジャンニ・ヴェルサーチェ S.p.A.（Gianni Versace S.p.A.）のCEOを務めているが、2022年3月31日付けで退任する。同ブランドは6月28日、現CEOのマルコ・ゴベッティ（Marco Gobbetti）が2021年末に退任すると発表していた。

イギリス人で現在54歳のアクロイドは、2016年6月からイタリア・ミラノを拠点とするジャンニ・ヴェルサーチェ S.p.A.の最高経営責任者を務めている。2004年から2016年までは、「アレキサンダ・マックイーン（Alexander McQueen）」の最高経営責任者として、グローバル展開の基盤を築いた。彼はまた、英国・ロンドンを拠点とする高級デパートのハロッズ（Harrods）でシニアファッションを取り扱ってきた。

「バーバリー」の会長、ジェリー・マーフィー（Gerry Murphy）は、「ジョナサン・アクロイドが次の最高経営責任者としてバーバリーに加わることを嬉しく思います。ジョナサンは、グローバルな高級ファッションブランドを構築し、収益性の高い成長を推進してきた確かな実績を持つ経験豊富なリーダーです。彼は私たちの価値観とバーバリーのユニークな英国の創造的遺産を構築するという私たちの野心を共有し、彼の深いラグジュアリー・ファッション業界の専門知識はバーバリーの進化の次の段階を進めるための鍵となるでしょう」と期待を語っている。

アクロイドは、「最高経営責任者としてバーバリーに加わることができて光栄です。私は長い間、最も象徴的な英国の高級ブランドとしてのバーバリーの地位を賞賛しており、その名高い遺産に深い愛情を持っています。将来の野心的な計画と成長を加速するための強力なプラットフォームを備えた才能のあるチームに参加するために、私が最初にラグジュアリー業界でキャリアを築いたロンドンに戻ることを楽しみにしています」とコメントしている。彼は約20年に渡ってイタリアを拠点としてきたが、今回の就任に伴い、出身地であるイギリスに拠点を移す。