スポーツウェア専門メーカーのデサントは8月10日、2021年4〜6月期決算を発表した。売上高は224億8100万円(前年同期比44.5%増)、営業利益は10億3200万円(前年同期は31億5900万円の赤字)、経常利益は15億6100万円(同31億4900万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億3300万円(同20億1800万円の赤字)だった。
物販総売上高の増加と返品および値引き等の販売ロスの抑制によって日本セグメントの売上高は前年同期比46億8400万円増の大幅増収を達成した。デサントは、緊急事態宣言の再発令などにより直営店や百貨店の営業に影響が生じていたが、感染対策を徹底して行ったことで、営業可能な店舗が前年と比べて増えたことも売上高の増収に繋がったとしている。また、特に日本においてゴルフ人気が高まった結果、ゴルフカテゴリーが好調で、前年同期比176%増となった。これらの要素により、第1四半期連結累計期間における物販総売上高が大幅に増加した。
さらに、同期においては、「デサント(DESCENTE)」ブランド着用の野球の大谷翔平選手のメジャーリーグでの大活躍や、「スリクソン・バイ・デサント(SRIXON by DESCENTE)」ブランド着用のゴルフの松山英樹選手の米マスターズ・トーナメント優勝など、コロナ禍において社会全体で困難な状況にある中でも、同社に関する明るい話題が絶えず、同選手らの着用ウェアをはじめとする商品の売上高が大幅に増加したことも、好調要因の一つとなった。