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エスティ ローダーが2021年10月〜12月期決算を発表 アリババ主催のショッピングイベントでは3部門で1位の売上を記録

Feb 7, 2022.西岡愛華Tokyo, JP
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米化粧品メーカー大手のエスティ ローダーは2月3日、2022年6月期第2四半期(10月〜12月期)決算を発表した。売上高は前年同期比14%増の55億3,900万ドル(6,386億円*)、営業利益は14億2,000万ドル(1,637億円*、同33%増)、純利益は10億9000万ドル(約1,256億円*、同25%増)の増収増益を記録した。売上高は、主に欧米での店舗販売の回復やECの強化によって全地域・全カテゴリーで増収となった。

カテゴリー別の売上高では、スキンケアが31億5,900万ドル(3,642億円*、同12%増)、メイクアップは13億8,600万ドル(1,591億円*、同11%増)、フレグランスは7億9,900万ドル(921億円*、同29%増)、ヘアケアは1億8,000万ドル(207億円*、同17%増)だった。全カテゴリで前年同期の水準を上回り、パンデミック前に向けた完全回復の一途を辿っているようだが、メイクアップ部門のみ、マスク生活で化粧をする機会が少ないため、未だコロナ前の売上に満たない唯一のカテゴリーとなっている。

地域別では、南北アメリカで13億ドル(1499億円*、同24%増)、ヨーロッパ・中東・アフリカで23億3800万ドル(2695億円*、同15%増)、アジア・太平洋で19億200万ドル(2193億円*、同7%増)を売り上げた。アジア・太平洋での増収は主に、中国本土・オーストラリア・東南アジアでの売上に牽引されたもので、特に中国本土では毎年11月11日に開催されるアリババ主催のショッピングイベント「11.11 Global Shopping Festival」におけるビューティ部門・ラグジュアリービューティ部門・フレグランス部門において同社が1位を獲得するなど大きな売上を記録した。

社長兼CEOのファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)は、「パンデミックという不安定な状況下のサプライチェーンの課題がありつつも、当社のブランドの変わらない魅力で、2022年第2四半期は記録的な売上高と利益率を達成することができました。成長戦略における複数の成長エンジンの強さを活かすことで、全てのカテゴリー、地域、主要チャネルを拡大しました。欧米では、スキンケアやフレグランス部門と実店舗の業績が好調で、全世界のトラベルリテールやオンライン販売のみならず、アジアにおいても中国の消費者の存在のおかげで継続的な成長を実現することができました」とコメントしている。

*1ドル=115円換算(2月7日時点)

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