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ファストリの21年8月期上期は大幅増益も中国依存が浮き彫りに 売上構成比は25%に上昇

Apr 9, 2021.高村 学Tokyo, JP
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中国・上海の南京西路店

ファーストリテイリングは4月8日、20年9月〜21年2月期の連結決算(国際基準)を発表した。売上高にあたる売上収益は1兆2028億円(前年同期比0.5%減)、営業利益は1679億円(同22.9%増)、純利益は1058億円(同5.4%増)だった。コロナ禍の影響があったものの、「ユニクロ(UNIQLO)」の国内事業と中国事業が増収増益となり、業績に大きく貢献した。

国内ユニクロ事業は売上収益は4925億円(同6.2%増)、営業利益は978億円(同36.6%)と増収増益だった。ラウンジウェアやヒートテック毛布といった巣ごもり需要にマッチした商品や「+J」や「ポール&ジョー(Paul&Joe)」のコラボ商品の販売が好調だった。また、Eコマースの売上高は738億円と前年同期比で40.2%増と大幅な増収だった。

海外ユニクロ事業は売上収益は5218億円(同3.6%減)、営業利益は670億円(同25.9%増)と減収増益だった。北米や欧州は、新型コロナの影響が想定より大きく大幅な減収減益となったものの、中国と台湾の販売が好調でこれを補った。

ジーユー事業は売上収益は1326億円(同0.3%増)、営業利益は158億円(同0.4%増)とほぼ計画通りだった。既存店売上高はほぼ前年並みなが、Eコマースの売上高は約4割増収している。

北米は大幅な減収となり、赤字幅が計画以上に拡大している。新型コロナの影響で、9月から10月上旬まで5店舗が臨時休業となり、営業している店舗でも入場規制や外出制限の影響で客数が大幅に減少した。欧州も同様だ。大幅な減収減益となり、計画を下回っている。11月以降4カ月間にわたり、約4割の店舗を臨時休業したことが響いた。ここで浮き彫りになったのが、グレーターチャイナ市場への依存だ。前年同期は2703億円だった売上収益は今期は3108億円となり、ユニクロ事業の構成費は22.4%から25.8%に上昇している。その他のアジア・オセアニアと北米・欧州はそれぞれ構成比が1桁台まで低下した。同社は2021年8月期通期の連結業績予想を上方修正したが、これもグレーターチャイナが前期比で大幅な増収増益を見込むためだ。一方で新疆ウイグル自治区に暮らすウイグル族をめぐる人権問題が国際化しており、中国に対して欧米各国が非難を強めている。柳井正社長はウイグル問題は政治的であり、ノーコメントを貫いているが、予断を許さない状況が続いている。

なお、同社は2021年8月期通期の連結業績予想を、売上収益は前年同期比10.0%増の2兆2100億円(修正前は2兆2000億円)、営業利益は同70.7%増の2550億円(同2450億円)、純利益は同82.6%増の1650億円(修正なし)に修正している。

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