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Global|生放送から口パクへ、動画SNS「Tik Tok」をどう活用するか

Sep 25, 2018.Tokyo, JP
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中国では2016年がネット生中継元年と称され、素人がライブ動画を手軽に配信できるプラットフォームが続々登場したことを皮切りに、中国語でネットアイドルを意味する「網紅(ワンホン)」と呼ばれるインフルエンサーが大量に誕生した。配信内容は歌や踊りを披露したり、チャット機能で視聴者とのコミュニケーションをするなど様々で、視聴者は気に入った投稿者に支払いを行い、それが投稿者の収入になるというシステムだ。人気「網紅」の中には年収1億円を超える者もいるという。こうしたライブ動画の熱狂が落ち着いた頃を見計らうように存在感を高めてきたのが、中国のBytedance株式会社(字节跳动)が運営するリップシンク(口パク)の短編動画SNS「Tik Tok(ティック トック)」だ。

「Tik Tok」は2016年9月にサービスを開始、2017年の中国国内での活発な広告活動が功を奏して国内で一気に知名度を高めた。現在月間のアクティブユーザー数は世界累計1億人に達し、特にタイやインドネシアを含むアジアの広い地域で爆発的な人気を集めている。最近は日本でも積極的に広告を打ち始め、中高生を中心に認知度を拡大しつつある。また、同社は今年8月に欧米の音楽関連の短編動画SNS「musical.ly(ミュージカリー)」を買収しており、欧米でも「Tik Tok」の名で同SNSを展開していくという。

中国の多くのライブ動画プラットフォームと同じく、視聴者が投稿者に直接支払いできるモデルで成功したのが韓国の「afreecaTV(アフリカTV)」だ。2006年にスタートした同プラットフォームはライブ動画配信に特化していて、ブロードキャストジョッキー(以下、BJ)と呼ばれる独自の投稿者がライブ動画を配信し、視聴者が「星風船」と呼ばれる有料アイテムを送ることでBJは収益を得ることができる。現在世界で2500万ユーザーを擁し、コンテンツにはゲームのライブ配信やアーティストのパフォーマンス、「Vlog(Video blogの略称)」と呼ばれる個人の日常記録や「モクパン」と呼ばれる食事をする様子を流す放送などがあり、人気BJの収入は年間で数千万円単位になるという。

日本のDwango(ドワンゴ)が運営する国内の代表的な生放送プラットフォーム「ニコニコ生放送」が2007年、Youtubeのライブ配信機能が2011年にスタートしたことを考えると、「afreecaTV」はライブ動画ブームの先駆け的存在と言えるだろう。

afreecaTV

中国、韓国の他に台湾の「17 Media」など、素人が投稿できるライブ動画配信に特化したSNSやプラットフォームの成長はアジアで顕著で、広告を通して投稿者が収益を得る広告モデルと違って、より直接的に投稿者を応援できることから急速に人気を伸ばした。YoutubeやFacebook、Instagramにもライブ配信機能はあるが、それが主たるサービスではない。

トレンドの移り変わりが早い中国では、すでにライブ動画から「Tik Tok」のようなより限定的なカテゴリーに特化した動画SNSが人気になり始めている。動画を活用しているインフルエンサーやKOLそして企業にとって、これからはコンテンツの充実だけでなく、どのプラットフォームを使ってどのターゲットに発信するのがベストか見極めることも重要になってきている。

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