ボタニカルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」や「ヨル(YOLU)」などを手掛けるI-ne(アイエヌイー)は11月8日、2024年12月期の第3四半期累計決算を発表した。売上高は313億1000万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は29億5700万円(同3.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15億7600万円(同55.9%減)と増収減益だった。
国内事業は、好調を維持しており、売上高は前年同期比で2.2%増の303億5300万円、営業利益は同12.2%増の54億8200万円だった。「ヨル」は「楽天市場」での売り上げが好調が、「ドリーミングバスタブレット」は入浴剤カテゴリーで週間ランキング1位を獲得している。
一方、海外事業は前年同期に続いて営業赤字だ。売上高は前年同期から23.7%増の9億5600万円と伸長したものの、営業利益は6億300万円の赤字だった。前年同期も5億300万円の営業損失を計上している。「ボタニスト」が米国で前年同期から179.0%増、越境ECで同73.3%増と成長しており、グローバル領域でのさらなる成長を目指していくとしている。
I-neは資本金を現在の約33億円から5000万円に減らす方針で、11月22日に開催予定の臨時株主総会での承認を経て、減資となる。資本金の減少分は、全額を資本余剰金に振り替える。今後、I-neは税制上は中小企業扱いとなる。
I-neの2024年12月期の通期連結業績予想は、売上高は458億円(前年比10.0%増)、営業利益は46億円(同5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億円(同39.3%減)としている。