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Japan|JUNの「文化祭」型展示会

Nov 27, 2018.久米川一郎Tokyo, JP
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JUNという中堅のアパレルメーカーがある。年商650億円ほどの企業だが、絶えずおもしろい仕掛けをしているので気になる。セレクトショップチェーンの「ADAM ET ROPE'(アダム エ ロペ)」ではタレントの梨花と組んだ代官山のショップ「MAISON DE REEFUR(メゾン ド リーファー)」や白金台の「BIOTOP(ビオトープ)」などが話題になった。

最近ではスローガン“You Are Culture”(世界をおもしろくするのはあなただ)を旗印に、展示会をエンターテインメント性のある「文化祭」型に変えて話題になっている。11月16日と11月17日に開催された「ジュンの文化祭」は同社近くの空き地で開催され、展示会的な要素はほとんどなく、会場中央に置かれた回転木馬がシンボルで一般にも解放(入場無料)。盆栽、ほうじ茶、同社が製造するワイン「Chateau Jun(シャトージュン)」や同社の飲食店「SALON adam et rope'(サロン アダム エ ロペ)」のピザなどが6台のキッチンカーを使って販売された。また、武道がコンセプトのスポーツウェア「B.I.F BY NERGY(ビーアイエフ バイ ナージー)」や、ヨガインストラクターの池田莉子氏によるワークショップなども開催。足湯「ジュンの湯」ではその場で企業沿革を動画ディスプレイ。「来場者を対象に企業を知ってもらい、人材採用にもつなげたい」と同社。また、この文化祭は各ブランドから20代若手社員を実行委員として選抜し、企画・宣伝・商品開発などをさせ、人材育成の意味合いももたせたという。さらに上顧客(約150人)を対象に、この文化祭会場からシャトルバスで本社をつなぎ、春物の先行販売も行った。この上顧客には高級寿司店からの出前もあったという。なかなか考え抜かれた「文化祭」だが、好天もあり2日間で6000人を集めたという。

「エンターテインメント・リテイルという可能性があるかもしれない」とジュンの佐々木進・社長はイベント会場で語っている。デジタル・リテイルへの移行が急激に進んでいるが、こうしたリアル・リテイルへの試みはなかなか興味深い。

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