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Global|【前編】新型コロナウイルスの次の狙いは世界経済の崩壊だ!

Apr 3, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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新型コロナウイルス(国立感染症研究所より)

発生源の中国では終息宣言もそろそろ出そうだが、新型コロナウイルスの感染拡大は欧米を中心に未だに進行中だ。日本でもオーバーシュート(爆発的患者急増)寸前の予断を許さない状態が続いている。安倍首相による緊急事態宣言や首都東京のロックダウンはカウントダウンに入っているとみられている。

しかし、そうした新型コロナウイルスのパンデミックの陰に隠れて、見逃せない事態が起こっているので、読者の危機感を喚起しておきたい。実はパンデミックを引き金にした金融危機が進行中なのだ。

■ソフトバンクグループをめぐる経営危機
まず、マスコミが最もその動向を注目しているのはソフトバンクグループ(SBG)をめぐる経営危機だ。SBGはSBヴィジョンファンドという10兆円規模のファンドを運営しているが、大成功を収めたアリババへの投資以外では、ウーバー(UBER)、ウィーワーク(we work)、オヨ(OYO)など現在では軒並み大きな損失を招いている。特にシェアハウス事業のウィーワークの巨大損失と予定していた上場の中止により、SBGは1兆円を投入して救済することになった。SBG自体も2月12日に発表した第3四半期決算では1兆3453億円の税引前利益、5105億円の包括利益を計上しているが、本業では129億円の営業赤字!20兆円ある有利子負債や今後の投資先の株価下落を考えると予断は許さず、パンデミック後の金融危機に巻き込まれれば、倒産まであり得ると見るアナリストもいるほどだ。

■楽天は8年ぶりの赤字、丸紅は過去最大の赤字を計上
SBGと並ぶ日本のIT企業の雄である楽天も2019年12月決算は330億円の当期赤字を8年ぶりに計上。アマゾンに対抗するための物流網整備や新規参入した携帯電話事業への先行投資などに加えて、投資先であるライドシェア大手リフト社の減損処理1000億円などがその原因だ。今年3月にNASDAQに上場したリフト社は現時点では上場時の半値以下になっていて足を引っ張った。ここにもコロナ・ショックの影響が出ている。

また3月25日に巨額の減損処理により2020年3月決算の下方修正及び赤字を発表した大手総合商社丸紅の赤字も衝撃的だ。丸紅は3月決算では当分2000億円の黒字を予想していたが、3900億円下方修正し、過去最大となる1900億円の赤字を計上する見込みだ。最も大きい石油・ガス事業での1450億円だ。これは3月上旬にOPECでのサウジアラビアなどの中東産油国とロシア、アメリカなどの話し合いが決裂して2017年からの協調減産体制が終了したことによる原油価格の急下落が原因だ。年初64ドル程度だった1バーレル当たりの原油価格はこれで20ドルを割り込むまで下がっている。これは18年ぶりの安値である。実はこの原油価格の急下落は経済界ではコロナ・パンデミックに匹敵する事件だと言われている。サウジアラビアなどの中東産油国にケンカを売る形で増産宣言したロシアとこれに巻き込まれたアメリカという図式だが、すでにアメリカのシェール石油業者を始めとする石油産業者の30%は原油価格が1バーレル40ドルまで年内に上昇しなければ破綻すると言われている。

【後編に続く】

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