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Japan|ファッション専門学校生の意識に見る最近のファッション業界

Jul 5, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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文化服装学院で開催されたアレキサンダー・マックイーンのドキュメント「マックイーン:モードの反逆児」トークイベント

繊研新聞6月27日号のP.7の「2020年春卒業者たちの意識調査」を興味深く読んだ。ファッション専門学校生1303名のアンケート調査だ。

 まず、好きなブランド:

①「グッチ(GUCCI)」②「ザラ(ZARA)」③「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)④「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」⑤「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)⑥「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)⑥「サカイ(sacai)」⑧「ジュエティ(jouetie)」⑨「ディオール(Dior)」⑩「ナイスクラップ(NICE CLAUP)」⑩「シャネル(CHANEL)」⑫「メリージェニー(merry jenny)」⑬「トーガ(TOGA)」⑭「ビームス(BEAMS)」⑮「マウジー(MOUSSY)」

 「ザラ」「ジュエティ」(双子のAMIAYAが手掛けるブランド)、「ナイスクラップ」、

「メリージェニー」(マークスタイラー社の吉川唯が手掛けるブランド)などのブランドがラグジュアリーブランドの合間に挟まっている。あれ?「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」は?「セリーヌ(CELINE)」は?「バーバリー(BURBERRY)」は?「ポロ ラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)」は?というのが最大の疑問だ。それよりも、あれ?「オフホワイト(Off-White)」は?「シュプリーム(Supreme)」は?というほうが驚きだろうか。

 ついで、尊敬するデザイナー:

①川久保玲②山本耀司②カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)④ヴィヴィアン・ウエストウッド⑤ココ・シャネル(Coco Chanel)⑥アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQUEEN)⑦阿部千登勢⑧アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)⑨マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)⑩三宅一生⑪東香苗⑫ヴァージル・アブロー(VIRGIL ABLOH)⑬青木明子

 まあ順当なところだろう。かつて「グッチ」を手掛けたトム・フォード(Tom Ford)は在任中は大人気だったが今は跡形も無い。「ルイ・ヴィトン」を手掛け「マークバイマークジェイコブス(Marc By Marc Jacobs)」が大人気だったマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)がベスト13にも入らないなんていうのも不思議。来年にはカール・ラガーフェルドはたぶんランクインしていないのだろうなあ。「去る者、日々に疎し」。それにしては、アレキサンダー・マックイーンが6位というのはどういうことなのか。最近公開された映画のせいだろうか。しかし、ヴィヴィアン人気はすごいものだと思う。そして、私にとってはこの人誰?という方がいた。東香苗(ひがしかなえ)。「縷縷夢兎(RURUMU)」というニットブランドのデザイナー。ブランドのコンセプトは「嘔吐クチュール」というのだから、これはナメている。2019年春公開『21世紀の女の子』というオムニバス映画の中の1本を監督していて、その題が「out of fashion」というのも、人を喰っている。

 就職したい企業:

①オンワード樫山②ベイクルーズ②エイ・ネット④ストライプインターナショナル⑤バロックジャパンリミテッド⑤コム デ ギャルソン⑦アダストリア⑦マークスタイラー⑨アーバンリサーチ⑨松竹衣装⑨トウキョウベース⑨パルグループ⑬アイア⑬サンエー・ビーディー⑬ユナイテッドアローズ

 やや意外な結果だ。最近のオンワード樫山の業績は必ずしも順調ではなく、むしろ停滞気味だが、寄らば大樹の陰ということか。ベイクルーズはセレクトの中でも飲食事業にかなり力を入れてファッションにとどまらないライフスタイル展開しているところがウケているのか。ストライプインターナショナルはマスコミ露出の多い企業だからだろうが、本業はそんなに好調とは思えないのだが。エイ・ネットは昔からこういうアンケートで上位にくる企業だが、最近のデザイナーの退社ラッシュをみる限り、内情は厳しいそうだが。初ランクイン入りした松竹衣装は、ちょっと就活生の目の付けどころに感心してしまう。ジュンがランクインしていないのが意外だ。面白いことをやっている企業だと思うが、学生の人気がないのか。

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