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見苦しい限り。倒産レナウンのノロノロ残務処理

Aug 23, 2020.久米川一郎Tokyo, JP
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レナウン

5月に倒産したレナウンの再生計画案の提出期限が来年の2月17日まで延長された。同社は5月15日に民事再生法の適用を東京地裁に申請した。簡単に言えば元名門企業の倒産であるが、この倒産はコロナと関係がなく、時間の問題だった。これにより、8月17日までに再生計画案を提出する予定だったが、「一括した支援スキームは難しく、結局各ブランドや事業ごとに譲渡する方式で交渉しているが、合意には細かな調整が必要で延期に至った」という。たかが500〜600億円のアパレル企業としては異例の遅滞だろう。最近肌着や靴下の製造・販売子会社のレナウンインクスをアツギにこの10月に譲渡することが決まったという。そもそもこのアツギ自体が2020年3月期、2019年3月期と2期連続の赤字を出している年商200億円程度の企業だ。旧社名は厚木ナイロンだ。シームレスストッキングで一世を風靡した名門企業である。しかし最近は凋落しているのもレナウンと共通している。レナウングループで最初に売れたのが、肌着・靴下というのも情けないが、買い手は二流の上場企業だ。言ってみれば弱者同盟。そう言えばレナウンのここ30年間の最大にして唯一のヒット商品は靴下の「通勤快足」だったように記憶している。

次に売れそうなのは、「ダーバン」という商標だけかなと思っていたが、大阪の小泉及びその子会社のオッジ・インターナショナルが「ダーバン」「アクアスキュータム」「シンプルライフ」などを含めて合計5ブランドを9月末に買い取るのが8月21日に発表された。売却価格は明らかにされていないというが、要するにイッパヒトカラゲというやつである。

日本経済新聞によれば一括譲渡をワールドやルックホールディングに持ちかけて断られたとあるが、そんな企業を引き取り先に考えている頭の悪さに驚いてしまった。自分たちの現状がまるで分っていない。上場しているが低迷するアツギとか、小泉及びオッジ・インターナショナルあたりが分相応なのである。

しかしなんでこんなに手間取るのか。ノロノロやっているからどんどん売りづらくもなる。このあたりの仕事の遅さというのが、中国の山東如意科技集団とかいう借金を平気で踏み倒すような企業に買収され、挙げ句の果てには倒産にまで追い込まれた元名門企業の脆弱さの表れか。切り売りをしていくと下手すると「レナウン」という社名が消えてしまうのではないかというのを危惧しているから、処理が遅れているとかいう話もあるが、そんな情けない過去の栄光にしがみついているからこんなことになる。「レナウン」などという社名がなくなって、寂しがるのは過去の栄光を知っているわずかばかりのOBなのだろうが、そのOBたちの「傲り」が名門企業をこんなザマにしてしまったのだ。このことを残務処理をノロノロとやっている現役社員は知るべきであろう。話題がないからなのか、マスコミもレナウンの解体記事なんていうのを墓場の卒塔婆みたいに書くのはやめにしてほしいものである。

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