ジーンズカジュアルのライトオンは、原宿・明治通り沿いの旗艦店「ライトオンハラジュクトーキョー」を2021年8月に閉店する。新型コロナウイルスの影響によるインバウンド需要の激減などにより、単店ベースで赤字となり撤退を決断した。今期は22店舗の退店を予定しており、期末店舗数は413店になる。ライトオンはクリック&コレクトなど、リアルとネットを融合するOMO(オンラインとオフラインの融合)を推進しており、2021年8月期の上期のEC売上高は11.6億円(前年同期比193.2%)と大幅増となった。外部モールへの出店による増収もあり、クリック&コレクトを含むEC化率は前期1.9%から4.3%に伸長している。ライトオンの公式アプリの総ダウンロード数は、2021年3月末時点で340万ダウンロードと前年同期比で約100万増え、アプリ経由によるEC売上高も伸長している。顧客接点の拡大に向けてオンラインは好調を維持しているが、400店舗体制を維持しながらOMOをどのように深化させていくのか、今後のライトオンの戦略に注目したい。