INFASパブリケーションズが運営するウェブメディア「TOKION(トキオン)」が2月29日をもって記事コンテンツとSNSの更新を一時停止すると発表した。
「TOKION」は1996年にアダム・グリックマンとルーカス B.B.の二人の米国人が立ち上げたカルチャー誌で、創刊当時は日本だけではなく米国でも雑誌を発行し、NYのストリートカルチャーを紹介してきた。特に、バリー・マッギー(Barry McGee)やマーガレット・キルガレン(Margaret Kilgallen)といったグラフィティアーティストたちを積極的に取材し、日本に紹介してきた。
「TOKION」は、発行元がINFASパブリケーションズに変更になると、メディアとECが融合したメディア・コマースを目指し、ウェブメディアだけではなく「レイヤード ミヤシタパーク(RAYARD MIYASHITA PARK)」に「トキオン ザ ストア(TOKiON the STORE)」を出店するなど、新しいメディアのあり方を模索してきた。
しかし、2021年9月に「トキオン ザ ストア」を閉店し、ウェブメディアも記事の更新を今回停止した。記事の更新は停止するが、サイト内の記事は引き続き閲覧が可能だという。現在はECサイト「TOKION E-STORE」が稼働しているものの、メディア・コマースの運営の難しさが浮き彫りとなった。