「オーサムストア(AWESOME STORE)」の運営会社であるオーサムが資金繰りの行き詰まりから5月16日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続きの開始決定を受けた。
オーサムは、1982年2月に雑貨の卸売りを行うライフスタイルショップとして設立。2014年にはインテリアや生活雑貨を販売する「オーサムストア」の出店を開始し、1号店である原宿表参道店をオープンした。以前は「オフノオン(off&on)」の店舗名でも直営小売店を展開していた同社は積極的に出店を重ね、ピーク時の2019年6月期には売上高約55億円を計上していた。
しかし新型コロナウイルス感染拡大による売り上げの減少を受け、2022年8月11日には、約8年営業した先述の原宿表参道店を閉店。渋谷の旗艦店であった「オーサムストアトーキョー(AWESOME STORE TOKYO)」へ事業を集中させていたことから徐々に経営が悪化していた。
帝国データバンクによると2023年2月末時点で負債総額は約52億2000万円の見通しだ。
なお、店舗運営に関しては一部店舗を除いてゴードン・ブラザーズ・ジャパンが設立したリテールトランスフォーメーションに譲渡し、営業を継続していく方針。オンラインストアは5月8日をもってサービスを停止しており、再開日時は未定だ。