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「b8ta」新宿マルイ店が閉店

May 22, 2023.茂木美櫻Tokyo, JP
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「b8ta」新宿マルイ店

ショールーム型店舗「b8ta(ベータ)」の新宿マルイ店が5月31日をもって閉店する。

「b8ta」は、2015年に米国・サンフランシスコでスタートしたショールーム型店舗で、2020年8月に日本に上陸した。出品を希望する企業側が店舗に商品を送り、店舗では商品ごとに分けられた区画にそれを展示する。そして店内に設置されたAI搭載のカメラが来店客の動きをモニタリングし、各スペースに立ち止まった人の数や、性別、年齢などの情報をフィードバックすることで、出品企業がマーケティングに活用するというシステムが特徴だ。その場で売ることを目的とせず、行動分析に重きを置くビジネスモデルは「売らない店」として話題を呼び、現在までに国内では5つの常設店舗を展開してきた。

閉店する新宿マルイ店は、日本初上陸の際に有楽町店と同時にオープンした、日本で最初の「b8ta」の1つだ。「b8ta」は2025年までに最大10店舗体制を目指すという目標を掲げていて、4月に関西初の常設店舗を大阪の阪急うめだにオープンしたばかりだった。今後「b8ta」の店舗は、阪急うめだ店のほか、有楽町店、渋谷店、越谷レイクタウン店の4店舗展開となる予定。なお、新宿マルイ店の閉店理由は明らかになっていない。

実は米国の「b8ta」は、新型コロナウイルスの影響を主な理由として、2022年2月に全店舗閉店していた。以降、国内の「b8ta」はb8ta本社から独立したb8ta Japanという法人が事業を運営している。日本の「b8ta」は本国とは違った道を歩み始めたように見えたが、今後の動向が注目される。

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