ロンドン・ファッション・ウィークに参加した数週間後の7月1日、「カシミ(QASIMI)」クリエイティブ・ディレクターのカリド・アル・カシミ(Khalid Al Qasimi)が39歳の若さで逝去した。死因は明らかにされていない。
「2019年7月1日にカリド・アル・カシミが急逝したことを深い悲しみをもってお知らせします。シャルジャ首長国は、国王であるスルターン・ビン・ムハンマド・アル・カシミ(Sheikh Dr Sultan bin Muhammad Al Qasimi)殿下の息子として、3日間の追悼を行い、弔意を示すため半旗にすることを命じました。ファッション業界は偉大な哲学者であり芸術家を失い、我々はこの困難な時期に家族、チーム、そしてブランドのプライバシーへの配慮をお願い申し上げます」と、「カシミ」の正式サイトで発表した。
アラブ首長国連邦シャルジャ首長国生まれで、幼少時にイギリスへ移住したカリドは、中東と西洋の文化を取り入れ、建築学や政治的視点をメンズウェアで表現したコレクションが評価されていた。今年3月には、初来日して「オープニング・セレモニー(Opening Ceremony)」とコラボレーションし、期間限定のショールームもオープンした。その際のインタビューでは、「来年もまた来日することを楽しみにしている」と述べ、日本語を学びたいという気持ちも語っていた。