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Japan|メンズブランド「カシミ」が日本に初上陸、クリエイティブ・ディレクターにインタビュー

May 24, 2019.呉ステファニーTokyo, JP
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クリエイティブ・ディレクターのカリド・アル・カシミ(Khalid Al Qasimi)(photo credit: Stephanie Wu)

ロンドンには様々なメンズウェアブランドがある中で、「カシミ(Qasimi)」は建築学と政治的ニュアンス、そしてロマン主義を意識してデザインを行っている。クリエイティブ・ディレクターのカリド・アル・カシミ(Khalid Al Qasimi)は、アラブ首長国連邦シャルジャ首長国生まれ。9歳頃にイギリスに渡り、中東と西洋の文化を服装に取り入れている。先月日本に初上陸した「カシミ」は、認知度を高めるために「オープニング・セレモニー(Opening Ceremony)」とコラボレーションし、期間限定のショールームをオープンさせた。ロゴと誇大広告がトレンドとなっている今、カリドのデザインは繊細さと力強いメッセージを落とし込んだメンズウェアとなっている。2019年秋冬コレクションでアーティストのメル・オドム(Mel Odom)のアートワークをプリントしたり、2019年春夏コレクションのチェックプリントには考古学から使用しているマーカーを採用、そして2017年秋冬コレクションでは、1983年のレバノンとイスラエルの紛争で従軍記者が着用した「Ne tirez pas(「打つな」の意)」がプリントされたTシャツを発表した。カリド氏に、こうしたデザインに対する思想にはどのように到達したのか話を聞いた。

SVT:スペインとフランスの文学と建築の学位を持っていながら、ファッションの世界に飛び込んでいますが、 ファッション業界には昔から興味を持っていたのですか? 自分のブランドを立ち上げようと決意したのはいつでしょうか?

カリド・アル・カシミ(以下、カリド):ファッションには常に興味がありましたが、親が納得してくれなかった。親は私に建築家か弁護士になってもらうのが理想でしたが、建築家として働いていても、ファッションに対する気持ちが残っていたので建築の仕事には満足できず、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズに入学しました。 卒業後、応援してくれる周りの人たちのおかげで、友達と一緒にプレス向けの小さなレセプションを開くことができ、そこからスタートしました。当時はメンズウェアだけでなくウィメンズウェアもありました。

SVT:学校ではブランドビジネスがうまく行く方法は教えてくれませんよね。

カリド:私はたくさんの失敗をしてきましたが、それが経験や勉強にはなりました。 学校では創造的な考え方については教えてくれますが、自分のブランドを持つことがビジネスにおいて重要であることに気付きました。 この業界では、多くの優れたデザイナーたちがそれを実現できずにやめていくことが多い。神経が図太くないと成功できません。落ち込んでも再び立ち上がることで強くなります。

SVT:ブランドに対する日本人の反応はいかがでしたか?

カリド:「カシミ」は主に審美的な繊細さをデザインに取り入れているので、日本の顧客を引き付けられていると思います。 実際、オーバーサイズのロゴパーカーやプリントシャツを着る女性も多いですね。「オープニング・セレモニー」とのコラボに関しては、ポップアップも行いました。2019年秋冬コレクションもいくつか持ち込み、日本で「カシミ」を紹介することができました。

SVT:ブランドの立ち上げ当初はウィメンズウェアも展開していたそうですが、今後また展開する予定はありますか?

カリド:また展開したいと考えていますが、メンズウェアコレクションをしっかり自立させてからの可能性が高いです。安定してもう少しいろいろと冒険できるようになってからと考えています。いつになるか、今のところはまだはっきりとは言えないですね。

「カシミ」は東京で「オープニング・セレモニー」「ユナイテッドアローズ(United Arrows)」「ウィズム(WISM)」「ジョンブル プライベート ラボ (JOHNBULL PRIVATE LABO)」で販売されている。

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