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ファッション業界に忍び寄る違法薬物の罠

Dec 14, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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渋谷ウーム

アマゾンに代わって楽天がスポンサーになった「Rakuten Fashion Week Tokyo 2020s/s」のオープニングを華々しく飾った10月14日の「YOSHIKIMONO」のコレクション映像を偶然みる機会があった。その最前列には国内外のジャーナリスト、蜷川実花、紀里谷和明、神田うの、宇野実彩子、バックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)のハウィー・D.(Howie D.)などのセレブに混じって12月6日に保釈になった沢尻エリカの顔もあった。

そう言えば、小澤智弘が手掛けるファッションブランド「ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ(1PIU1UGUALE3)」と沢尻エリカがコラボした限定コレクション「ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ エリカ」なんていうのがあったのを思い出す(2014年)。沢尻は今回も違法薬物MDMAの共同所持の疑いで逮捕されたファッションデザイナーの横川直樹と大変親しい関係にあったという。

「Rakuten Fashion Week Tokyo」の最終日の10月19日には、ファッションウィークの打ち上げオフィシャルナイトパーティが22時から翌朝の5時まで渋谷のエンターテイメントスペース"ウーム(WOMB)"で開かれた。たいへんな盛り上がりだったようだが、この"ウーム"は前出の沢尻が11月16日の逮捕の日に朝方までいたクラブで、違法薬物の受け渡しで重要な場所になっていたと言われている。金融トレーダーのKAZUMAXがMDMA所持で現行犯逮捕されたのもこの"ウーム"である。

ファッション業界では、今回の沢尻事件で逮捕されたのは「NAOKI-R」の横川直樹だけだが、どうもそれだけでは済まないようではある。

今年になってからは、セレクトショップのTOKYO BASEは、ロックバンドRIZEやThe BONEZのメンバーとして活動するJESSEが大麻取締役法違反容疑で7月19日に逮捕されたことを受けて(その後コカインの所持も判明)、同氏が手掛ける同社のキッズブランド「ウィル ザルーザーズクラブ(Will The losers club)」の販売を7月23日に中止している。同ブランドは今年3月に小学生をターゲットにしてスタートして、Tシャツやワークシャツ、デニムジャケットなどを展開していた。

またビューティ業界からの違法薬物の逮捕者としては、ヘアメイクアップアーティストのジュンジュン(JunJun、本名=李惇源)が挙げられる。都内の自宅でコカイン所持の現行犯で8月29日に逮捕されている。ダレノガレ明美など芸能人の顧客が多数いることでも知られている。

今年になってから、カナダで大麻が解禁になったことなどもあり、日本では違法薬物に対して音楽・芸能関係者を中心にしてかなりルーズになってきていて事件化するケースが増えている。大モトは音楽・芸能関係者でもファッションデザイナーやヘアアーティストは、そうした流れに巻き込まれてしまうケースが多いようだ。そうした甘い罠につけこまれないことを祈りたいものだが。

 

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