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「@cosme経済圏」が急拡大 アイスタイルが二桁増収で株価も12%超の急騰

NEWNov 11, 2025.セブツー編集部Tokyo, JP
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化粧品クチコミサイト「アットコスメ(@cosme)」やリアル店舗を展開するアイスタイルが11月10日に発表した2026年6月期第1四半期決算は、売上高184億4200万円(前年同期比22.6%増)、営業利益10億3900万円(同36.4%増)、純利益6億4800万円(同7.6%増)と、好調な増収増益で着地した。

決算を受けて翌11日の株式市場では投資家の買いが集まり、株価は前日比56円高の504円と約12%上昇。上昇率は東証プライム市場でも上位に入り、市場の注目度を示した。

好業績を支えたのは、「アットコスメ」会員データを活用したマーケティング支援事業だ。ブランドのプロモーションや商品開発支援などを行う同事業の売上高は29億2000万円(前年同期比27.0%増)、営業利益は9億7200万円(同46.8%増)と高成長を維持した。EC、店舗、マーケティングの3領域が相互に連動する、「@cosme経済圏」ともいえるエコシステムが確立し、顧客接点を立体的に拡張している。

同社が強みとするリアル店舗事業も堅調だ。原宿駅前の旗艦店「アットコスメトーキョー(@cosme TOKYO)」をはじめ、既存店の好調が続くほか、「アットコスメナゴヤ(@cosme NAGOYA)」など新店舗も寄与。売上高は141億6400万円(同24.7%増)、営業利益は8億6000万円(同20.4%増)と二桁成長を記録した。

一方で、海外展開では先行投資が重しとなった。香港旗艦店「アットコスメホンコン(@cosme HONG KONG)」の開業準備にともない、1億400万円の費用を計上。グローバル事業の売上高は10億400万円(前年同期比0.5%増)と微増にとどまり、営業損失は1億5000万円の赤字(前年は1400万円の赤字)へと拡大した。

アイスタイルは2026年6月期通期で、売上高830億円(前年比20.7%増)、営業利益38億円(同20.1%増)、純利益26億5000万円(同13.9%増)を見込む。

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