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集中化が進むラグジュアリーブランドの世界 LINEリサーチを読む(後編) 

May 22, 2021.三浦彰Tokyo, JP
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10代男子の1位、10代女子の3位、20代男子の2位の「グッチ」。©Fujiko-Pro

前編に続きLINEリサーチによるブランド調査の後編。今回の質問は「あなたにとって憧れのハイブランド&ラグジュアリーブランドは?」だった。日本全国の15~59歳の男女5252サンプルによる調査で性別年齢構成比を市場に合わせてウェイトバックしてある。まず男女年代別のベスト5を紹介する。

 

このアンケートにはラグジュアリーブランドの本丸であるファッション&レザーグッズだけではなく、宝飾・時計も加わっているし、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)がデザイナーとして未だに活躍している「アルマーニ(Armani)」(正確には「ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)」のことであろう)も加わっている。ハイブランドと明記しているのはこの「アルマーニ」のことだろう。サンプル数も多くだいたい現在のブランドの勢力図が反映された調査結果になっていると見てよいだろう。

特に目を引くのは、10代男子の1位「グッチ(GUCCI)」と10代女子の3位「グッチ」さらに20代男子の2位「グッチ」だろう。票を分け合って接戦になっている20代女子では6位以下になっているようだが、「グッチ」は30代女子で5位、40代女子でも5位に食い込んでいる。多分10年前には「グッチ」はベスト5には入っていなかったと思う。特に10代男子、20代男子、10代女子の憧れのブランドになっているのはは2015年にクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の功績であるのは間違いない。

また男子における「ロレックス(ROLEX)」の圧倒的な人気にも今更ながら驚かされる。時計では「オメガ(OMEGA)」が30代、40代でその2位に付けているが、業界では「ロレックス」と双璧と言われるラグジュアリーウォッチの代表的ブランド「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」の名前はベスト5には一切登場していない。「ロレックス」は時計業界における「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」と言っていい存在なのかもしれない。女子のファッション&レザーグッズ分野では「エルメス(Hermes)」「シャネル(CHANEL)」が圧倒的な強さを示している。一方宝飾・時計の「ティファニー(Tiffany & Co. )」や「カルティエ(Cartier)」の女子での人気は予想通りだ。

女子では10代2位、20代1位の「ディオール(Dior)」がちょっと意外だ。相変わらず「レディ ディオール」のバッグを売り続けているが、最近の「ブックトート」が10代、20代にヒットしたのだろうか。

大物で、ここにランクインしていないブランドとしては、「サンローラン(Saint Laurent)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」「フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」ということになるが、業界内ではいずれもビッグな存在ではあるが、大衆的な人気や知名度というのは今ひとつということなのだろう。このアンケートでは20代女子の第4位として1回登場するだけの「プラダ(PRADA)」は上記の4ブランドよりもさらにビッグな存在だが、最近の低迷をきちんと反映していると言えるだろう。

消費の世界で個人の嗜好は多様化が進んでいてマーケティングが難しいと言われているが、ことハイブランド&ラグジュアリーブランドについては、集中化がどんどん進んでいるように感じられる。これが今回のアンケート結果と言えるだろう。

 

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