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Japan|「ナナミカ」がいよいよ海外初出店へ  「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」も国内ではさらに売上拡大へ

May 28, 2018.高村 学Tokyo, JP
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国内に4店舗を構え、海外においては24ヶ国・150社以上の取引実績を持つ「nanamica(ナナミカ)」。ACE HOTELとのコラボレーションや「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」とのコラボレーションライン「THE NORTH FACE Purple Label(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル)」によって海外での人気と知名度は抜群に高く、ブランド設立から16年目となる今年は北米とヨーロッパでの出店も計画しているという。これまでの歩みと海外戦略について本間永一郎・社長に話を聞いた。

「創業当時からグローバルブランドを目指していました。nanamicaを世界中で売るんだと。SNS含め世界中で商標が取れることを前提にブランド名も決めました」と当時を振り返る。「自分が作りたいものは、スポーツの機能を活かしたベーシックな普段着です。普遍的なものを作り普遍的な価値観を高めていける、そんなブランドにnanamicaを育てていきたいと考えていました。当時、そうしたコンセプトはむしろ海外の方が理解されやすいのではないかとも感じていました」。

本間社長は学生時代からスキー関連のビジネスに携わり、その後ゴールドウインに入社。翌年に立ち上がったアウトドア部門で新たに導入した「HERRY HANSEN(ヘリーハンセン)」ブランドを担当、服作りの基本や海外市場の動向について実地で学んでいった。2003年、ゴールドウインの社内ベンチャーとして株式会社ナナミカを創業し、翌年には1号店となる「nanamica DAIKANYAMA」をオープン、「当時から海外のお客様が多く、インターネットの時代ですから無名であっても商品力や発信力で勝負できるんじゃないか」と感じたという。

本間社長が重点的にやってきたことは「今でいうコラボレーションですが、話題となるような企画を作り、それをローンチングさせることで国内外に発信すること」だ。「nanamica」が企画する「THE NORTH FACE」とのコラボレーションライン「THE NORTH FACE Purple Label」がまさに典型例だ。「THE NORTH FACE Purple Labelを求める声は異様なほど強いと実感しています。ライセンスの関係で日本でしか売れないラインだが、海外の取引先のほとんどが扱わせて欲しいと言ってきます」。国内においても売上は拡大する一方で、「THE NORTH FACE Purple Label」の躍進が昨今の「THE NORTH FACE」ブームの要因のひとつと言っていいだろう。

さらに、現在ロンドンとニューヨークにショールームを置いてメディアのカバーはしてるが、北米とヨーロッパにひとつずつ出店を考えているという。「物件が決まればすぐにでもやりたい。ブランドは作り手だけじゃなくて、お客様と一緒に作っていくもの。そこでできたコミュニティがひとつのバリューにつながっていくのだと考えます。だから、SPAのような画一的な広げ方もしない。ひとつひとつのお店のスタッフのリアリティが作り出す価値にお客様の共感が得られないと自分たちが考えるブランドにはならない」と語る。リージョナルにハブを作りそこを起点にして商品だけではなく情報も出していくという“nanamicaメソッド”が、海外で今後どう展開されていくのか注目したい。

  • 高村 学

    高村 学

    株式会社Minimal 代表取締役/SEVENTIE TWO パブリッシング・ディレクター

    インタビューを終えて感じたことは、本間社長の「気負い」のなさだ。真剣になりすぎることが全て正しい結果につながるとは限らない。追い風なのか向かい風なのかを感じ取り、時代ごとに生じるちょっとした差異にアジャストメントできるからこそ、思い切りのよい判断を下していける。横ばいはあるものの創業以来ほぼ毎年、増収増益を達成している理由はそこにあるのだろう。

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