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Amazonプライム、YouTube Premiumの会費が値上げ 

Aug 10, 2023.岩見光Tokyo,JP
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アマゾンジャパンは、8月24日から有料会員サービス「Amazonプライム」の会費を値上げすると発表した。改定後の年会費は5,900円で、これまでの4,900円から1,000円の値上げ。月会費は500円から600円に値上げされる。 また、学生向けの「Prime Student」も年会費が2,950円となり500円の値上げ。月会費は300円で50円の値上げとなる。

プライム会員の値上げは、2019年4月以来の2回目。今回の値上げの理由については明らかにされていないが、物流業界の人手不足が深刻化するなか、人件費や配送コストの上昇分を吸収するねらいがあるものとみられる。物流業界では、2024年4月施行の働き方改革関連法による「2024年問題」への対策が大きな課題となっている。

新規会員の場合は8月24日から、現在契約中の会員は9月24日以降の請求から新たな会費が適用される。また、8月24日以降に会費プランを変更(例:月会費から年会費に変更)する場合も、改定後の会費が適用される。アマゾンジャパンは「今回の価格変更後も、プライム関連プログラムの充実、デジタルコンテンツのセレクション拡大、配送スピードの向上、そしてより満足できるプライム会員限定セールの提供を目指す」という。

また、グーグルもYouTubeの有料サービス「YouTube Premium」の個人プランと学生プランの価格を改定した。個人プランの月額は1,180円だったが、改定後は同1,280円に100円値上げ。加えて年額プランも11,800円から12,800円へと値上げされている。これに伴い、学生プランも月額680円から同780円へ100円の値上げ。一方、昨年10月に値上げされたファミリープランは、月額2,280円のままとなっている。音楽ストリーミングサービス「YouTube Music」の有料プランについても値上げされている。

「YouTube Premium」は、以前「YouTube Red」として2015年に米国などで提供されていたサブスクリプションサービスで、広告なしで動画を再生できる有料版Youtube。動画・音楽の一時保存やバックグラウンド再生など、機能が拡充されている。日本向けのサービスは2018年に始まった。米国などでは「YouTube Premium」の価格改定が日本に先駆けて今年7月に行なわれていた。

ソフトバンクでは「メリハリ無制限」(月額7,238円)の契約者に対し、「YouTube Premium」(個人向け月額プラン)を6カ月間無料で提供し、7カ月目以降は25%オフで提供する特典を用意している。また、KDDIは、動画や音楽配信などのエンタメサービスと「Amazonプライム」がセットになったデータ使い放題の料金プラン「使い放題MAX 5G ALL STARパック2」(月額16,48円)を提供している。そのため、今回の「Amazonプライム」と「YouTube Premium」の会費価格改定は大手キャリアの料金プランにも影響する。

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