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「田谷」の社外取締役就任から参院選へ打って出た生稲晃子

Jun 1, 2022.三浦彰Tokyo,JP
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「写真:生稲晃子公式インスタグラムより」

しがらみのない独立社外取締役の比率を3分の1以上にすることが東証プライム市場の上場条件になったのがその原因だと言われている。タレント、女子アナを社外取締役に起用する上場企業が増えている。

・伊藤聡子(54):十六銀行、積水樹脂
・福島敦子(59):ヒューリック、カルビー、名古屋鉄道
・酒井美紀(44):不二家
・島谷ひとみ(41):抗原検査サービス企業「I Check」
・竹内香苗(43) :金融特殊会社「SBIホールディングス」
・国谷裕子(64):郵船企業「日本郵船」
・草野満代(54):オンワードホールディングス
・福原愛(33):卓球チーム「琉球アスティーダ」
・生稲晃子(54):美容室チェーン田谷
・菊間千乃(49):コーセー

それなりの見識・知見を求められるので40〜60歳の起用が多い。またアパレル、化粧品、美容の業界は、その起用がイメージキャラクターにもなるので一石二鳥で起用が多い。とくにコーセーの菊間千乃(ゆきの)は1955-2007年にフジテレビアナウンサーとして活躍したのが有名だが、在職中からロースクール(夜間)に通い、2010年には司法試験に合格している。

社外取締役の年収は上場企業で500万〜1000万円と言われているが、毎月の取締役会への出席など仕事はさほどキツくないし、「この投資は?」「この人事は?」「このプロジェクトは?」などという厳しいチェックや意見が求められているとはとても思えない。その企業の化粧品や洋服の使用・着用が求められるなんてこともまずないだろう。

こうして文字で紹介されることが最大の貢献なのだろう。最近注目されたのが、美容室チェーンの社外取締役に内定した元おニャン子クラブのメンバーだった生稲晃子(いくいなあきこ)だろう。さらに生稲は6月の参院選に自民党の公認を受け出馬することも発表された。芸能人から上場企業社外取締役、その後政治家へ転身がなるのかどうか。生稲は内閣官房「働き方改革実現会議/働き方改革フォローアップ会合」の民間議員に2016年就任したり、自身のがん羅患経験を活かして厚生労働省「がん対策推進企業アクション」アドバイザリーボードメンバーに2017年就任するなど政府系団体の仕事にコミットしており、政治への関心の高さをみせていた。

6月23日投票の参院選東京選挙区は大激戦になっているが、この生稲晃子も加えてどうなるのか大注目である。

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