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「ブロンプトン」が日本法人を設立 「バブアー」とのコラボも発売決定

Nov 1, 2022.セブツー編集部Tokyo,JP
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本国のブロンプトン社のCEOのウィル・バトラー・アダムス(撮影:セブツー)

英国のバイクブランド「ブロンプトン(BROMPTON)」は11月1日、日本法人であるBROMPTON JAPANを設立した。これまでミズタニ自転車が販売を手掛けていたが、BROMPTON JAPANが国内におけるビジネスを引き継ぎ、本国100%出資による日本法人を立ち上げた。2003年に日本に進出した「ブロンプトン」は、現在90店舗以上のディーラー店で取り扱いがあり、これまでに5万台以上を販売した。日本法人を立ち上げることで、リテール戦略やカスタマーサービスなどを強化する方針だ。

「ブロンプトン」は、1975年にアンドリュー・リッチー(Andrew Richie)が立ち上げたブランドで、折り畳めることが最大の特徴だ。フレームは全て手作りで製造しており、1200以上の部品を使用して組み立てられている。重量はモデルによって異なるが、標準モデルで平均11kgという軽さで、片手で簡単に持ち上げることができる。主に、定番モデルの「A Line」と「C Line」、電動自転車の「Electric C Line」、より軽量の「P Line」、チタンフレームを使用した「T Line」の5つがラインアップされている。

自転車業界にとって日本は追い風だ。「ウーバーイーツ」などのフードデリバリーサービスの拡大や、新型コロナウイルスの感染リスク回避による通勤・通学時の利用者の増加など、自転車需要が伸びている。市場規模は10年間で過去最高を記録しており、環境への配慮から自動車よりも自転車を選ぶ傾向も今後強まるだろう。本国のブロンプトン社のCEOのウィル・バトラー・アダムス(Will Butler-Adams)は、「新型コロナウイルスの感染が拡大した時、ロンドンは完全にロックダウンされた。その時に、多くの人が自動車がなくても生活ができ、そして自転車に乗って外の新鮮な空気を吸うことがいかに大切かに気付いた」と、説明する。さらに、「今夏、ロンドンの気温は40度まで上がり、環境への影響は大きな問題だと捉えている。ロンドンに限らず、都市に人口が集中しているのは全世界共通だ。都市生活者は、不健康で肥満になりがちで、さらにメンタルヘルスの問題も抱えている。人類はもっとも賢いはずだが、自ら人生を台無しにしているように見える。ブロンプトンは、自由と幸せの2つを提供したい。これからの社会でどう生きていくべきか、どう変わっていくべきか、ブロンプトンは自転車を通して本当の自由と幸せを提供していきたい」と語る。

「ブロンプトン」は今後、日本法人を通じて、こうしたメッセージを発信していく。さらに、「ブロンプトン」は「バブアー(Barbour)」とのコラボレーションバイクの販売も決定している。「C Line」をベースにした特別仕様で、「バブアー」のバッグとポーチが付属する。価格は356,400円。広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道サイクリングロード」を始め、日本最大級のサイクリングリゾート「プレイアトレ土浦」など、全国にサイクリングロードや拠点が続々と誕生している。環境を汚さない移動手段である自転車は、今後さらにニーズが見込めるだろう。

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