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甲州街道の喧騒を抜けた先に静かに佇むコンセプトアパレルショップ「ポエジー」

Oct 12, 2022.岩見光Tokyo,JP
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東京都・幡ヶ谷駅から徒歩4分の立地に8月20日にオープンした「ポエジー(POESIES)」。国内のデザイナーズブランドを取り扱うセレクトショップで、良質なメイドインジャパンのデイリーアイテムをウィメンズ中心にセレクトしており、メンズも一部取り扱っている。ショップコンセプトは「ファッションを理解しようとするのではなく、詩を読むように、そこに広がる世界を感覚的に楽しんで欲しい」。このコンセプトのもと、「ポエジー」は地域に根ざした街の洋服屋を目指している。

ブランドの直営店や大手セレクトショップなどで経て、斎藤みゆきが目に見えるかたちで何かを「表現」したいという思いから独立を決め、「ポエジー」を立ち上げた。斎藤ならではの女性らしさを感じるシルエットや色使いへの感覚と、音楽やアートにも造詣が深い夫の嗜好が重なり、独特の空気感を持つショップとなっている。「ポエジー」で取り扱う主なブランドは、斎藤とも親交があるデザイナーが手掛ける「デッサンドモード(Dessin de Mode)」、京都府マーブルのオリジナルブランド「パ・ドゥ・パレイユ(pas deux pareils)」、新潟県五泉市のニットファクトリーブランド「ラッピンノット(WRAPINKNOT)」。

2015年にスタートした「デッサンドモード」は、雰囲気のある贅沢な素材使いが特徴で、高い技術を誇る国内の縫製工場と協業し生産している。デザイナーは非公開だが、海外の名だたるコレクションブランドを集積したセレクトショップのファウンダーとバイヤーの経歴を持つため、その審美眼がものづくりや素材選びに存分に発揮されている。今シーズンからはメンズコレクションもスタートした。「ラッピンノット」は、新潟県五泉市で60年以上の歴史を持つニットウェアブランド「ウメダニット(UMEDA NIT)」が手掛けるファクトリーブランド。モードな空気感が特徴的で、高品質で丁寧なものづくりに加えてコストパフォーマンスにも優れている。

ショップの内装は、インテリアデザイナーの間宮洋一とグラフィックデザイナーの田中裕亮によるデザインスタジオ「ローボート(ROWBOAT)」が手掛けた。彼らは、建物が辿ってきた歴史を最大限に尊重しており、建物自体のポテンシャルを活かしたデザインが特徴。「ポエジー」のショップも、もともとの倉庫のような古さを活かし、最小限のデザインを加えたシンプルな空間となっている。また、香水クリエーターの渡辺裕太が手掛ける「サノマ(çanoma)」の香りがショップ全体の印象を引き締める。アパレルや香水の他に、ファッション雑貨や器などの販売も検討中だ。

新潟市出身の斎藤みゆき。地域から情報を発信することが当たり前な環境で育ち、それを東京でもできたらという思いがあり、物件を探すなか、23区内で地域性のある環境の幡ヶ谷の街に惹かれ、ショップを構えることを決めた。幡ヶ谷の甲州街道沿いは、交通量が多い一方で、南北で全く違った表情を見せるユニークな街だ。南側の西原と呼ばれるエリアは、代々木上原や初台にも徒歩圏内で、閑静な住宅街の中に昔ながらの商店街や個性的な飲食店や雑貨店などが点在している。古着店などが並ぶが、デザイナーズブランドを扱うショップはエリアでも稀。また、北側は甲州街道、そして六号通り商店街を中心に、多種多様な飲食店がひしめき合い、さまざまな文化が混在した独特の雰囲気を醸し出している。オーナーの斎藤は「素敵なショップが沢山ある代々木上原や西原、初台エリアの中で、地域の方々とも交流を深めながらお店を運営したい」「お花やアート書を買う感覚で気軽に立ち寄ってもらいたい。落ち着いた空間でゆっくり買い物を楽しんでもらえたら嬉しい」とコメントしている。

■「ポエジー(POESIES)」概要
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-1-3 高橋ビル1F
営業時間:12:00〜19:00
休業日:水曜日

公式Instagram

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