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最強王者ゴロフキンに勇敢に立ち向かった村田諒太に「ナイキ」が賛辞

Apr 10, 2022.高村 学Tokyo, JP
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村田諒太に賛辞を送るNIKE TOKYOの公式インスタグラム

ボクシングは、勇気と感動を与えるスポーツだ。そんな思いにさせられる勇敢な闘いぶりだった。ボクシングの世界ミドル級王座統一12回戦が4月9日、さいたまスーパーアリーナで開催され、WBAスーパー王者の村田諒太(帝拳)がIBF王者のゲンナジー・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)に9回2分11秒にTKOで敗れ、チャンピオンベルトを失った。両者のファイトマネーの合計は20億円以上と推定され、日本ボクシング史上最大規模の興行として行われた。村田諒太は竹原慎二以来、2人目となる日本人のミドル級世界王者で、一方のGGG(トリプルG)ことゴロフキンは闘神(God of War)とも称される、現役でありながらすでに伝説的存在のボクサーだ。そんな両者の王座統一戦は「ドラマ・イン・ジャパン」として世界的にも注目される一戦となった。

村田諒太は1回から勇敢だった。得意の左ボディ、右ストレートでゴロフキンにプレスをかけていき、2回と3回には右のボディストレートでゴロフキンをロープに後退させていった。試合前日に40歳の誕生日を迎えたゴロフキンの衰えを感じさせる場面でもあった。しかし、ペースをつかみ出したゴロフキンが5回あたりから精度の高い強烈なパンチを村田に浴びせ始める。ガードの隙間を正確に打ち抜き、左右のフック、そしてGGG特有のハンマーのように上から打ち下ろす一撃を脳天にヒットさせていき、9回にはカウンター気味の右フックで村田からついにダウンを奪った。敗れたものの闘神に対して、闘志あふれるファイトで立ち向かった村田諒太に多くのファンが感動したことだろう。

今回のライブ配信にゲストとして出演したバンタム級世界2団体統一王者の井上尚弥は、試合後に感想を聞かれて「一言で、感動しました。胸に熱くグッとくるものが9ラウンドを通してありました。自分もモチベーションがすごく上がりました」とコメント。そして、2015年から村田諒太とサポート契約を結ぶ「ナイキ(NIKE)」は、NIKE TOKYOの公式インスタグラムで、「村田諒太はただ夢見てきたわけじゃない、目の当たりにするためにイメージしてきた。尊敬してやまない存在が導く、かつてないほど素晴らしい舞台を。互いに積み重ねてきたものだけが、リング上のすべて。進むだけ、リスペクトを力にして」と、健闘を讃えている。

そして、村田諒太との今回の一戦のファイトもだが、終始紳士的だったゴロフキンの立居振る舞いも素晴らしかった。まさに王者の風格であった。試合後のリングで、「This is present for you」と語りかけながらリングインに着ていた「GGG」のロゴの入った、チャパンと呼ばれるカザフスタンの民族衣装のガウンを村田に手渡す姿も感動的なシーンであった。今後の進退が注目される村田諒太だが、まずはゴロフキンとの激闘による心身の疲れを取るためにゆっくりしてもらいたい。最強王座に堂々と立ち向かっていった村田諒太の勇敢さに賛辞を送りたい。

 

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