FLASH NEWS
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

「シーイン」がファッション業界の余剰在庫問題の解決を目指して新システムを導入

May 22, 2023.岩見光Tokyo,JP
VIEW180
  • share with weibo
  • share with LINE
  • share with mail

D2C(Direct to Comsumer)型ファストファッションブランドの「シーイン(SHEIN)」は、グローバル循環型経済テクノロジー企業のクイーン・オブ・ロー(Queen of Raw)とパートナーシップを締結し、産業界の余剰在庫を救済するリーディングカンパニーを目指すと発表した。

クイーン・オブ・ローは、全米上位500社がその総収入に基づきランキングされる「フォーチュン500」の企業に、サプライチェーンの余剰在庫問題の解決に特化したソフトウエア「Materia MX」を提供している。オーガニックコットン、ピースシルク、合皮、毛皮から最高品質のデッドストック生地まで、本来であれば処分されるはずだったものを扱っており、これらのサステイナブルな素材の売買を広げていくことを使命としている。同社のプラットフォームはブロックチェーン技術を用い、素材がどこから来てどこに行くのか、持続可能な認証を受けているかなどのデータを追跡し、供給の全体像を把握。余剰在庫を埋め立て地に廃棄することを避け、利益に変えている。

また、「シーイン」は、ウェブサイトおよびアプリにおいて、150以上の国と地域(2022年3月時点)で、レディスアパレル商品、メンズ、キッズ、ペット用品など幅広いジャンルで手頃な価格の商品を提供している。そして、EC販売中心となるため、リアルタイムに各商品の販売状況をモニタリングすることで、「コストを抑えた多様な商品の少量生産 」と「追加生産時の生産量・タイミングの最適化」を実現。商品を必要な分だけ最適なタイミングで再生産し、アパレル業界の平均余剰在庫水準の25~40%に対して「シーイン」は1桁まで引き下げることに成功したという。

今回、余剰在庫を救済するリーディングカンパニーとなるため、クイーン・オブ・ローとパートナーシップを締結した「シーイン」。サプライチェーンの余剰在庫問題の解決に特化したクイーン・オブ・ローのソフトウエア「Materia MX」を活用して他のブランドの余剰在庫を再利用することで、新たな繊維資源の消費を回避し、繊維廃棄物の軽減を目指す。さらに、新たな原材料の使用を削減するために、循環性を活用する代替ビジネスモデルも確立する予定だという。今後も、他業界のリーダーと協力し、循環型繊維経済の実現を目指すという「シーイン」の動向に注目だ。

 

READ MORE