無印良品は、2022年4月下旬に世界最大の大型店「無印良品 広島アルパーク」を増床リニューアルオープンする。「無印良品 広島アルパーク」は、西日本初となる無印良品のほぼ全ての商品とサービスを取り扱う店舗だ。大規模改装工事を進める広島県西区の複合商業施設「アルパーク(ALPARK)」の西棟1、2階に立地し、その売り場面積は「アルパーク」の東棟にある既存店の約8倍となる約6,100平方メートルとなる。
無印良品は、昨年から中期経営計画(2021年9月〜2024年8月)において、店舗が地域のコミュニティセンターとしての役割を持ち、地域課題に対して取り組むことを使命の1つに掲げている。昨年9月には広島事業部を設立し、広島県の地域課題解決に向けた商品、サービス、店舗づくりを進めている。その一環として人口減少と高齢化が著しく進行し、中山間地域の振興、地域の資源の活用などが急務となる広島県において、商品販売にとどまらず、県内の地域課題解決に向けて、「地域の皆さまとすこやかな暮らしをつくる」をコンセプトに、店舗運営を行っていくという。
店舗では、西日本初の「まちの保健室」と「空間事業」を展開。「まちの保健室」では、衛生用品や軽い運動に適したウエアやシューズ、体をほぐすために役立つオイルなどを中心に、無印良品で展開している商品を販売。地域の看護師や保健師らによる健康相談、からだの計測など、健康に関するイベントの実施や情報発信、および万一の際の薬の提供などをワンストップで網羅した商品やサービスを提供する。「空間事業」では、心地よさや個性を生かした「これでいい」という居住空間の提案(部分リフォーム、MUJI INFILL+)を行い、「家」「オフィス」「商業施設」「公共」の4つの分野において企画から考える空間づくりのサービスを提供する。
また、「食と農」「地域の生産品」の活性化をめざし、三温度帯の環境で生産された広島県産の旬の野菜や県産物を用いた加工食品の販売も行い、地元企業と連携した工芸品の販売や、未利用資材を活用した家具の開発もしていくという。さらに、生活習慣や暮らしを整えるきっかけづくりとして、ワークショップやトークイベント、企画展示などを行う、地域の交流の場である「Open MUJI」を導入する。