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「プラダ」によるビューティーブランド「プラダ ビューティー」がデビュー

Aug 8, 2023.茂木美櫻Tokyo, JP
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「プラダ(PRADA)」が手掛けるビューティーブランド「プラダ ビューティー(PRADA Beauty)」は、スキンケアとメイクアップ製品を8月1日に公式オンラインサイトで販売開始した。

今回発売された「プラダ ビューティー」の商品は、リップスティックとアイシャドウ、リップバーム、ファンデーションに加え、スキンケア製品、ブラシなどのメイクアップツールといった充実のラインアップ。

リップスティックは、ハイパーマットとソフトマットの2つの質感で合計26色を揃える。また、ファンデーションも33色のカラーバリエーションを展開し、カラーの開発には人工知能を使用した。

「プラダ」のトレードマークと言える三角形や、サフィアーノレザー風の素材などをパッケージデザインに取り入れ、見た目にも「プラダ」の美学を体現している。

価格は、リップスティックが50ドル(約7200円)、ファンデーションが70ドル(約1万円)、スキンケア製品が95ドル(約13600円)から410ドル(約59000円)、アイシャドウが80ドル(約11500円)、メイクブラシが59ドル(約8400円)から90ドル(約13000円)。

プラダグループ(PRADA GROUP)は、2021年1月1日付で、ロレアル(L'OREAL)とライセンス契約を結んでいた。その後、2022年に女優のエマ・ワトソン(Emma Watson)をアンバサダーに起用して香水「プラダ パラドックス(PRADA Paradoxe)」を販売し、好調の売り上げを記録した。そして今回、ロレアルとのライセンス契約をフレグランスからビューティー全体に拡大し、スキンケアとメイクアップ製品を展開。ビューティー事業へ本格参入を果たした。

「プラダ ビューティー」のプロデュースを担うのは、グローバル・クリエイティブ・メイクアップ・アーティストに任命されたリンジー・アレクサンダー(Lynsey Alexander)。今までに「ロエベ(LOEWE)」や「JWアンダーソン(JW Anderson)」などのランウェイでメイクアップを手掛けた。

また、デジタルアーティストや3Dメイクアップクリエイターとして活動するイネス・アルファ(Ines Alpha)が「eメイクアップ」のディレクターを務める。加えて、「プラダ」のクリエイティブディレクターであるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)も製品開発に携わった。

2020年には「エルメス(Hermes)」、2022年には「ドリス ヴァン ノッテン(Dries Van Noten)」など、ファッションブランドのビューティー事業参入が続いている昨今。

「プラダ ビューティー」と提携するロレアルは、2021年にスタートした「ヴァレンティノ ビューティー(Valentino Beauty)」のほか、「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」、「アルマーニ ビューティー(Armani Beauty)」とも提携している。どのブランドもビューティーブランドとしての地位を確立してきたが、「プラダ ビューティー」もその後に続く存在となるか注目されて
いる。
ロレアル リュクス事業本部社長のシリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)は、「世界で最も魅力的なクチュールブランドの1つである『プラダ』は、若い世代と共鳴する特別な力を持っている。全てのラグジュアリービューティー部門で抜きん出て、すぐにロレアルリュクス事業内でも限られたビリオネア・ブランドの仲間入りをするかもしれない」と太鼓判を押す。

そんな「プラダ ビューティー」の製品は、8月18日からイギリス・ロンドンの老舗高級百貨店ハロッズ(Harrods)とセルフリッジズ(Selfridges)で実店舗での取り扱いを開始する。10月からは、ドイツのコスメ専門店ダグラス(DOUGLAS)やイタリア・ローマの高級百貨店リナシェンテ(Rinascente)でも販売を開始する。さらに2024年1月からはアメリカの店舗でも販売する予定だ。日本の実店舗での販売は未定だ。

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