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aespaのNINGNINGらを起用のエービーシー・マート 第3四半期は利益面でやや足踏み

NEWJan 7, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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靴・アパレル販売大手のエービーシー・マートは1月7日、2026年2月期第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比0.8%増の2792億8500万円と増収を確保した一方で、営業利益は同2.8%減の466億3300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同1.3%減の337億円と、利益面ではやや足踏みとなった。

売上を下支えしているのは、ナショナルブランドを軸とした商品構成と、SNSを中心に展開してきた積極的なプロモーションだ。TOMORROW X TOGETHERやaespaのNINGNINGといった著名タレントを起用し、スニーカーやアパレルの認知拡大を図ってきた。とりわけ注力しているのが、近年市場が拡大しているハンズフリーシューズだ。

「スケッチャーズ(SKECHERS)」や「プーマ(PUMA)」といった外部ブランドに加え、自社ブランドでもハンズフリー商品を多数展開。これまでレディスが中心だった購買層を、メンズやキッズへと広げている。さらに下期に向けては、8月からレザーブーツの新規投入を行い、秋冬商戦を見据えた商品強化を進めた。

店舗戦略においては、スクラップアンドビルドを継続。第3四半期単独で10店舗、累計では30店舗を新規出店した。一方で、施設閉館に伴う閉店や業態変更、好立地への移転を含め、累計16店舗を閉店。2024年11月末時点の国内店舗数は1113店舗となった。大型商業施設での多業態展開も引き続き進めており、アウトレット業態では最大規模となる三井アウトレットパーク岡崎に新規出店している。

国内店舗の営業状況を見ると、消費者の買い控えが目立ち、客数は前年を下回った。ただし、秋の新作シューズやアパレルのプロパー販売が好調だったことで、客単価は前年同期比4%上昇。結果として、既存店売上高は同3.2%増、全店ベースでは同3.8%増となった。免税売上も前年同期比で約2割増と、インバウンド需要の回復が数字に表れている。

これらを受け、国内売上高は前年同期比5.7%増の2034億5100万円、セグメント利益は同4.3%増の424億8600万円と、堅調な成長を維持した。

一方、海外事業は厳しい状況が続いている。第3四半期までに、韓国で21店舗、台湾で3店舗を新規出店。海外店舗数は、韓国322店舗、台湾63店舗、米国7店舗、ベトナム5店舗の計397店舗となった。

しかし、物価高の影響で韓国市場の回復が遅れているほか、米国ではマーケット環境の悪化に加え、関税政策の影響を受け、主にアジア生産に依存するラクロス社の業績が低迷。結果として海外事業は減収減益となった。

円ベースでは、韓国の売上高が前年同期比6.9%減の507億円、台湾は同0.1%増の89億円、米国は同12.3%減の197億円。海外全体の売上高は同7.5%減の800億4800万円、セグメント利益は同42.7%減の41億9400万円と大きく落ち込んでいる。

エービーシー・マートは、2026年2月期の通期業績について、売上高3839億円(前期比3.1%増)、営業利益640億円(同2.3%増)、最終利益455億3000万円(同0.4%増)を見込む。

国内事業の安定成長と商品戦略の精度が問われる一方で、海外事業の立て直しが今後の焦点となりそうだ。足元の数字は踊らないが、どこで稼ぎ、どこで耐えるのか。その輪郭は、今回の決算からはっきりと見えてくる。

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