青山商事はフォーマルウェアのレンタルサービスで女性向け企画もスタートする。これは良いニュースだが、たまたま同社の9月中間決算を見て驚いた。急激に悪化している。売上高1051億9200万円(−3.0%)は良いとしても、営業利益がわずか10億6100万円(−70.0%)。何かの間違いではと思うほど。
青山商事といえば元祖和製SPA企業。郊外型紳士服専門店としてそのビジネス・システムは、あのファーストリテイリングがお手本にした企業。最近まで営業利益率は10%近くあったはずだが、今中間期はほぼ1%。当然通期決算も下方修正されている(売上高2527億円、営業利益150億円だがたぶんこの数字は難しいだろう)。すでに減配(170円→100円)も決定し、株価は急落している。
これは青山商事だけでなく同業のアオキホールディングスでも同様で、こちらは中間決算で当期赤字が出ている。そろそろ人口減少などの人口動態の影響がアパレル産業に出てきそうなのだが、まさに「今」がそのターニングポイントなのではないか。