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バルミューダの通期決算は15億円の最終赤字 全カテゴリー二桁減が意味するもの 

NEWFeb 10, 2026.セブツー編集部Tokyo, JP
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高級家電ブランド「バルミューダ(BALMUDA)」を展開するバルミューダは2月10日、2025年12月期の通期連結決算を発表した。売上高は101億1500万円(前期比18.8%減)と大きく落ち込み、営業損益は8億6600万円の赤字(前期は1200万円の黒字)、親会社株主に帰属する当期純損益は15億9600万円の赤字(同6700万円の黒字)となり、減収・赤字拡大の厳しい結果となった。

業績悪化の背景には、生活家電カテゴリーの収益構造再構築がある。同社は生産終了見込み製品や部材の評価減として特別損失を計上。当初予定していた5億6000万円に加え、販売戦略の最適化に伴う追加評価減1億2700万円を計上し、特別損失は6億8700万円に拡大した。

地域別では主力の日本市場が低迷し、国内売上高は67億6700万円(前期比15.7%減)と大幅減収。物価上昇による消費マインドの低下が響き、高価格帯のデザイン家電を主力とする同社には厳しい環境が続いた。韓国市場も18億3200万円(同20.8%減)と二桁減収。一方、北米市場は7億1600万円(同18.8%増)と成長したが、売上全体に占める比率は約7%にとどまり、業績全体を押し上げるまでには至らなかった。

カテゴリー別では、主力のキッチン関連が79億7500万円(前期比16.3%減)、空調関連が15億5200万円(同26.5%減)、その他製品が5億8700万円(同28.5%減)と、全分野で二桁減収となる厳しい内容だった。物価上昇を背景とした生活防衛意識の高まりにより、消費者がデザイン性よりも価格や実用性を重視する傾向が強まったことが影響したとみられる。加えて、すべてのカテゴリーがそろって大きく落ち込んだ点は、単なる市場環境の悪化にとどまらず、ブランドの訴求力そのものに陰りが出ている可能性も示唆している。

同社は2026年12月期の通期業績予想を同日に発表、売上高105億円(前期比3.8%増)、営業利益3000万円(前期は8億6600万円の赤字)、当期純利益1000万円(同15億9600万円の赤字)と黒字転換を見込む。

バルミューダは成長戦略としては「グローバルブランドへの進化」を掲げる。2025年9月には、米アップルの元チーフ・デザイン・オフィサー、ジョニー・アイブ(Jony Ive)氏率いるデザインスタジオ「LoveFrom」と共同開発したポータブルLEDランタンを発表。1000台限定、価格55万円の高価格商品ながら、3月発送分はすでに完売し、現在は4月以降発送分の予約を受け付けている。米国、欧州、韓国、日本など10カ国以上で展開し、グローバル市場での巻き返しを狙う。

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