2019年8月6日に米国連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻した「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK、以下バーニーズ)」が、サム・ベン・アブラハム(Sam Ben-Avraham)氏率いるファンドグループと買収の話し合いに入っていると米版『ウォール・ストリート・ジャーナル』が報じている。買収金額は、約2億2200万ドル(約237億円*)で、話し合いの期限は10月11日とされている。アブラハム氏は、合同展示会「MAGIC」の創始者として知られる。
「バーニーズ」は、1996年にも連邦破産法11条を申請し、その適用を受けて倒産している。2004年になり、ジョーンズ・アパレル・グループ(Jones Apparel Group)が4億ドル(現在のレートで約429億円*)で「バーニーズ」を買収し、2007年にドバイ政府所有の投資会社イスティスマール(Istithmar)社に9億4230万ドル(現在のレートで約1011億円*)で売却されている。このときイスティスマール社とせり合ったのが、日本のファーストリテイリングであった。
*1ドル=107.35円換算(10月8日時点)