アメリカのカリフォルニア州で2019年10月12日、新しい動物毛皮製品の販売・寄付及び製造を禁止する法律が成立した。この法律は2023年1月から施行され、カリフォルニアは全米で初じて毛皮製品の禁止を決めた州になる。この法律は、動物の毛皮を使用して新たに作られた洋服やカバン、靴などの販売を禁止するが、いくつかの例外があり、中古の毛皮や剥製品、レザー、牛革、羊革などは対象外となる。宗教目的や先住民族ネイティブアメリカンの部族が使う毛皮は合法とされる。法案施行後、違反した場合は罰金が科せられる。
法案を提案したローラ・フリードマン(Laura Friedman)議員は、「カリフォルニア州は、世界の動物福祉のリーダーシップを常に取っています。毛皮のために動物に対する残虐な行為を続けることに加担しません」と話した。アメリカを拠点とする動物の権利団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、略称PETA)」は、「サーカスでムチに打たれ曲芸をさせられたり、生きたまま革を剥がされたりしてきた動物にとって、(法案が成立した日は)歴史的な日」であり、他の州がカルフォルニア州に続くように、協力していきたい」と語った。
ファッション業界では、「シャネル(CHANEL)」や「グッチ(GUCCI)」、「バーバリー(Burberry)」、「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE von FURSTENBERG)」などの大手ブランドが、既に毛皮使用の廃止を宣言した。今後、業界全体の変化が期待されている。