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日本は遅れている?海外ではすでに普及している“クルエルティフリー(Cruelty Free)”コスメとは

Aug 23, 2019.Tokyo, JP
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「ダーマブレンド」公式HPより

化粧品会社ロレアルグループのコスメブランド「ダーマブレンド(DERMABLEND)」は8月20日、アメリカを拠点とする動物の権利団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、略称PETA)」にクルエルティフリーコスメブランドとして認定されたと公式インスタグラムで発表した。

「クルエルティフリー(Cruelty Free)」とは、動物の権利運動における、主にコスメ業界で近年広まってきた用語で、商品や商品開発の過程で、動物実験や動物の殺傷を行わないというポリシーを意味する。「クルエルティフリーコスメ」は化粧品の原料や製造過程で上述のポリシーを実践することである。

同社では、「動物実験を伴わない美の創造(animal-free beauty)」を信条としているため、「イットコスメティックス(It Cosmetics)」、「ニックス・プロフェッショナル・メイクアップ(NYX Professional Makeup)」と「アーバンディケイ(Urban Decay)」を含む3のクルエルティフリーコスメブランドを既に展開している。

クルエルティフリーコスメブランドは、海外ではすでに普及していて、「ベアミネラル(bare mineral)」や「ナーズ(NARS)」などのハイブランドから、「エルフ(e.l.f)」や「ウェットアンドワイルド(wet n wild)」などのドラッグストアにも広がっている。製造側だけではなく消費者の意識も高い。海外雑誌やメディアサイトでは、クルエルティフリーコスメブランドをランキングしている記事がすぐに見つかる。それほどクルエルティフリーを意識する消費者が増えていると言えよう。

その一方で、日本ではまだほとんど普及していないようだ。日本最大のコスメ・美容の総合サイト「アットコスメ(@cosme)」で「クルエルティフリー」タグを付けた商品情報について検索すると検索結果はわずか4件しかなく、その中で日本ブランドは1件のみだった。

商品の品質を重視する日本では、クルエルティフリーは現時点で小さな市場だと見られている。しかし、動物権利や環境配慮に対する意識が欧米で急速に広がっている現状を考えると、日本でもそう遠くはない将来、クルエルティフリーに対して意識を向ける日が訪れるであろう。

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