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好調マッシュホールディングスの次代を担えるか?「アンダーソン アンダーソン」

Aug 29, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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昨年8月決算で700億円企業になったマッシュホールディングスは、アダストリア、バロックジャパン、ストライプインターナショナル、パルグループホールディングスと並ぶ新大手アパレルメーカー5強と呼んでいい存在だが、この5社の中では最も営業利益率が高く、まだ成長余力が十分ある企業と言っていいだろう。

そのマッシュホールディングスのファッション部門を担っているマッシュスタイルラボは、8月29日には3つの店のオープニングと1店のリニューアルを行った。3つのオープニングのうち、新宿・ニューマン(NEWoMan)1階の「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」は新ブランドの第1号店だ。同ブランドは和紙から作られた繊維を用いたアンダーウェアやルームウェアがメイン。これに加えてソックス、「エコストア(ecostore)」と協業したノンシリコン洗剤や食器なども販売する。ルームウェアの「ジェラートピケ(gelato pique)」で成長のきっかけをつかんだマッシュスタイルラボだが、さらにアンダーウェアにも進出して新境地を目指す。和紙繊維の肌触りの良さと3600円(税別)のブラジャーやメンズブリーフ、2700円(税別)のショーツなどのリーズナブルプライスが大きな魅力になっている。同社としては次代の成長の鍵になるビッグプロジェクトと言えるだろう。

また、新宿ルミネ2階の「スナイデル(SNIDEL)」の店はサステナブル・ショップとして生まれ変わった。廃棄された蛍光管やブラウン管を再利用した什器や床や壁や天井には再生素材が用いられている。また鉛を用いないで作られた鏡なども注目。もちろんオーガニック素材を80%以上使用した新ブランド「オーガニック スナイデル(ORGANICS SNIDEL)もデビューしている。サステナビリティがファッションの大テーマになっている現在に素早い対応を見せているのが、好調なマッシュグループらしい。

この新宿での2店の他にも、8月29日にはJR名古屋高島屋の4階に「ファーファー(FURFUR)」、5階に「エミ(emmi)」(マッシュスポーツラボの管轄)のショップをオープンするなど、低迷が続く日本のファッション&アパレル市場でマッシュホールディングスはひとり気を吐いている。

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