
カシオ計算機は5月13日、2025年3月期の通期連結決算を発表した。売上高は2617億5700万円(前年比2.6%減)、営業利益は142億3600万円(同0.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は80億6400万円(同32.3%減)と減収減益だった。カシオ計算機は2024年10月にランサムウェア攻撃の被害を受け、システムが使用できない状態が続き、生産や出荷に甚大な影響が出ていた。
セグメント別では、時計事業の売上高は1661億円(前年比0.5%減)、営業利益は203億円(同3.0%減)、コンシューマ事業の売上高は821億円(同2.9%減)、営業利益は22億円(同12.8%増)、システム事業の売上高は64億円(同11.9%減)、営業利益は4億円の赤字(前年は4億円)だった。
2026年3月期の連結業績予想は、売上高は2700億円(前年比3.1%増)、営業利益は240億円(同68.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は165億円(同104.6%増)を見込む。6月27日に開催される株主総会と取締役会の承認をもって、高野晋・取締役常務執行役員兼最高財務責任者が代表取締役社長に就任する。