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ハッカー集団「BlackSuit」による大規模なサイバー攻撃を受けたKADOKAWAが36億円の特別損失

Aug 14, 2024.高村 学Tokyo, JP
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KADOKAWAは8月14日、2025年3月期の第1四半期決算(4〜6月期)を発表した。売上高は658億6000万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は60億2900万円(同84.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34億5400万円(同10.1%減)と増収減益だった。

KADOKAWAは6月8日の未明に発生したサイバー攻撃によるシステム障害の影響で、26億円の売上高のマイナスと19億円の営業損失が発生したものの、電子書籍やアニメ関連の売り上げが好調で、売上高と営業利益が2桁の成長となった。しかし、ニコニコサービスのクリエイター補償費用やサイバー攻撃の調査や復旧費用などとして20億円を特別損失として計上しており、減益となった。

サイバー攻撃による余波は現在も続いており、通期での業績予想にも影響が出ている。KADOKAWAは同日、2025年3月期通期の連結業績予想の修正を発表し、売上高は2713億円(修正なし)、営業利益は156億円(修正前は165億円)、親会社株主に帰属する当期純利益は97億円(同134億円)に修正している。通期では36億円の特別損失を見込んでいる。

KADOKAWAに対するサイバー攻撃は、「BlackSuit(ブラックスーツ)」を名乗るハッカー集団がダークサイトで犯行声明を出したことが明らかになっている。8月5日にはN中等部、N高等学校の個人情報などを含む25万人以上の情報漏洩があったことをKADOKAWAが公表しており、対策防止に努めているところだ。

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