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カッシーナ・イクスシー社長の辞任で注目を集めるユニマットG高橋洋二総帥とは?

Oct 18, 2022.三浦彰Tokyo,JP
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ユニマットグループ 高橋洋二会長(写真:同社ホームページより)

東証スタンダード上場のインテリア関連企業のカッシーナ・イクスシーの森康洋社長(67歳)が9月30日に突然辞任した(既報)。週刊文春によるとパワハラが原因らしい。社長突然の辞任というものの、株価は微動だにしない。同社にとっては大したことではないし、2011年から11年間社長を務めた森氏も御役御免ということなのかもしれない。イタリア高級家具の代名詞だが、これだけの円安が急加速していて業績は大丈夫なのかと思うが、株価は800円前後で微動だにしないという不思議な会社。大株主はユニマットライフが49.57%、提携先のカッシーナSPAが12.65%、高橋洋二(たかはし・ようじ)・代表取締役会長兼社長が5.45%を保有している。ユニマットライフはオフィスコーヒーサービスの「ユニマット」の運営企業で、ユニマットグループの現在の中核企業である(東証一部上場だったが2010年に上場廃止)。ユニマットライフの前にユニマットグループを成長させた原動力になったのが女性向け消費者金融のユニマットレディスである。このユニマットレディスは2001年に900億円でシティグループに売却されている。この消費者金融業の前に、同社の基礎を築いたのが不動産である。ここにユニマットグループの総帥である高橋洋二氏の真骨頂がある。つまり1990年の日本経済バブル崩壊に至るまで青山を中心に不動産売買で大儲けし、さらにバブル崩壊後には叩き売られた不動産を買い集めて地価の再上昇時に大儲けするという離れ業を見せたのである。不動産王→女子向け消費者金融→オフィスコーヒー事業・カッシーナビジネスなど事業多角化という流れである。

この不動産投資と並んで高橋総帥の投資先として有名なのがフランス近代美術を中心にした西洋美術品の収集だ。ドラクロワ、ミレー、コロー、クールベ、ドガ、ルノワール、ユトリロ、モディリアーニ、藤田嗣治などの絵画やラリックのガラス工芸、宝飾品など数1000億円に上るとみられているユニマットコレクションを保有している。一時は青山ユニマット美術館やその前身である箱根芦ノ湖美術館を擁していたが、現在は閉館されている。

高橋洋二氏は1943年3月6日生まれの79歳。そもそもは25歳の時に始めた神田界隈での紳士服地輸入卸しがその第一歩。その後は不動産、消費者金融、自販機事業(ユナイテッドスティール)、フレッシュネスバーガー(レインズインターナショナルへ売却)、大沢商会、ゴルフ場、リゾートホテル、キャバクラなどの多角化と事業売買で財を成した。まさに「機を見るに敏」を絵に書いたような人生だが、大きな汚点もある。

2006年6月19日の渋谷の温泉施設「シエスパ」のガス爆発事故だ。女性アルバイト従業員1人が死亡し5人が負傷するという惨事になった。これをうけて2007年9月1日には中核のユニマットホールディング社長を辞任して代表権のある相談役に退き、長男の高橋洋平氏に社長を譲った。しかしユニマットグループ(グループ連結売上高1491億円、グループ従業員9679名/2021年3月期)の最近のホームページを見ると、復権した高橋洋二会長がトップの言葉として「虹を見たければ、雨を楽しもう。」と発言しているのだった。高橋総帥の口癖は「金持ち相手のビジネスをするな。貧乏人にどう金を使わせるか、それを考えろ」「女は取りっぱぐれない」の2つだそうだが、まだまだ元気な御様子である。カッシーナ・イクスシー社長突然辞任などどうでも良い小さい小さい話のようだ。

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