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China|中国KOLインタビュー:「シャネル」や「YSL」も注目、人気インフルエンサーメリリム フウとは?

Jul 30, 2018.戴 思斉Beijing, CN
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中国ファッション界では昨今、大胆でクリエイティブな発信に熱を入れるKOL(Key Opinion Leader、インフルエンサー)が台頭している。彼らの舞台は中国国内に留まらず、各々が個性を発揮したスタイルで世界中で最先端のファッショントレンドに影響を与えている。続々と現れるパワーインフルエンサーの中で、特に注目を集めるMelilim Fu(メリリム フウ)に話を聞いた。

ー 自身で運営している「Melilim Fu(メリリム フウ)」はどのようなメディアですか

「Melilim Fu」は私独自のメディアブランドとして、中国の主要なセルフメディアプラットフォームに開設していて、女性のメイクアップやファッション、ライフスタイル、フィットネス、バケーションの過ごし方を中心に発信している。主に都市部でモダンなライフスタイルを送っている女性の視点で、ビューティトレンドと中国の美意識からインスピレーションを得たメイクアップや、これまでと異なる日々の過ごし方や体験など、多様なコンテンツを提案する。表現方法は様々で、グラフィックやブログ、動画、ライブ配信を活用している。そうすることで「Melilim Fu」はオフラインでもオンラインでも、多角的かつクリエイティブに独自のコンテンツを届けることができる。

ー ファッションメディアを立ち上げたきっかけを教えてください

メイクアップアーティストとして10年間活動したことが、メディアを始めるきっかけになった最も重要なポイント。私の仕事はパリ、ニューヨーク、ミラノ、ロンドンなどのファッションウィークに参加し、それぞれのショーで見た最新のメイクトレンドを、当時の中国人の好みとマッチさせて新たなカラーメイクをデザインすることだった。デザインしたメイクはその後撮影を経て、雑誌に掲載された。
雑誌の他に映画や、広告、音楽関係などオフラインでの活動が中心だった私にとって、オウンドメディアの設立は新しい時代の始まりだった。メディアはこれまで経験したもの全てが一体となったプラットフォーム。新たな表現方法を使ったこれまでにない挑戦だと感じ、実験的にチャンネルを作ってみてもいいと思った。情熱的で人と話すことが好きな性格が幸いし、周囲の人がサポートしてくれたので、ある程度のところまで試験的に運用してから「Melilim Fu」を発展させることができた。

ー 現在ファッションKOLを代表する存在として活動する中で、自身の影響力を感じる出来事はありますか

メディア設立から3年程経つが、初めてPV数が100万を突破しリツイートとコメントが1000以上になったのは「TOM FORD(トム フォード)」の記事で、中国で同ブランドがカウンターをオープンした日に行われたパーティーに実際に出席して書いたものだったと記憶している。その後海外で購入した「TOM FORD」のリップをメディア上でレコメンドしたら、一晩でそのリップが全て売り切れたこともある。
今後2年間は自身で制作するコンテンツで、従来にない方法を使ってより新鮮な内容を届けたいと思っている。プロのメイクアップアーティストならではの、通常では違和感を感じるような、舞台や映画で使うような特殊効果を活かしたカラーメイクを日常に落とし込んで提案する。前衛的に感じる人もいるかもしれないが、私にとっては真新しいものを繰り返し試して、それらの可能性をフォロワーに見せるためのプロセスの一つ。だから毎回違うメイクをしている。
「Melilim Fu」の現在のいいね数は10万を超え、PV数は500万を超えていて、一部の投稿のPV数は2000万以上に達した。PVの多い投稿の例としては日焼けをテーマに書いたものがある。中国では美白の追求が従来の美の常識としてあり、それに対して白い肌だけが美しいわけではない、今は多様な選択ができる時代で、それぞれの肌の色に合うメイクをすることが新しいと提唱した。こういった投稿を通して、自分に合ったメイクをデザインすることは私たちにとって必然で、とても実験的で面白いということも伝えられたらと思っている。


ー 影響力の源は何であると思いますか

主には自分の表現にこだわって発信し続けることだろう。今私が発信しているようなスタイルは、「Giorgio Armani beauty(ジョルジオ アルマーニ ビューティ)」や「NARS(ナーズ)」などの一部のコスメブランドのショーや映画、コンテンポラリーな雑誌でしか使われないニッチなものだが、自分の大好きなメイクなので人々に見せたいと思った。他のKOLとは異なるアプローチで、個性的な投稿をし続けて独自の場を整え、自分ならではの表現を拡大していった。そうすることで徐々に他人に影響を与えられるようになった。
私が担っている一番大切な役割は、みんなに違う選択肢を見せること。実験的なものが多いから、私がデザインしたメイクはあまり実用的とは言えない。例えば、立場が上の人に会ったり、出勤や通学する時には使えないかもしれないが、特別なシーンや違うスタイルを試してみたいという時には活かせる。非日常的なメイクは自分の違う面を発見する一つの方法だと思う。私のメイクを見た人も同じようなことを感じるはず、そしてそれが自分に合った場とスタイルを見つけるきっかけになるだろう。

ー 今後目標にしていること、企画中のプロジェクトはありますか

今年からフューチャリスティックなUVメイクという新たなメイクスタイルにフォーカスする。未来の世界で人々がしているような、とても先進性を感じるメイクで、技術の発達した未来社会に対する憧れと実験的な試みを取り入れている。この新たなスタイルが、中国の一部の若い世代の考えを代表するものになって欲しいと願っている。
年内にいくつかのプロジェクトを実施する予定もあって、これまでのビデオプロジェクト以外に、新しく日常のシーンを配信する計画をしている。まだ秘密だがビッグプロジェクトも進行中で、新会社の設立を予定している。

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