「クロエ(Chloé)」は10月9日、新クリエイティブ・ディレクターにチェメナ・カマリ(Chemena Kamali)を起用すると発表した。先日パリで発表された2024年春夏コレクションを最後に退任したガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)の後任となる。
チェメナ・カマリは、1981年ドイツ生まれ。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校で学び、2007年にはファッションの芸術修士号を取得した。卒業後、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)時代の「クロエ」でデザイナーとしてのキャリアをスタートし、2013年のクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)期にはデザイン・ディレクターに就任するなど、歴代のクリエイティブ・ディレクターとともに「クロエ」のクリエイティブに携わってきた。その後、16年からはアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)指揮下の「サンローラン(SAINT LAURENT)でウィメンズのレディ・トゥ・ウエア・デザイン・ディレクターを務めていた。
カマリ新クリエイティブ・ディレクターは「私の心はいつも『クロエ』にありました。20年以上前に『クロエ』の門をくぐって以来、戻ることは自然なことで、とてもパーソナルなことです。ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がメゾンの歴史の初期に定義したヴィジョンを基に、この役割を担うことを大変光栄に思います。『クロエ』のエモーショナルなつながりとスピリットを現代に伝えていきたいと思っています」とコメントしている。
カマリ新クリエイティブ・ディレクターは、2024年1月に「クロエ」での初のプレ・コレクションを発表し、同年2月のパリ・ファッション・ウィークに披露する2024-25年秋冬コレクションでランウェイデビューを果たす予定だ。