FRB(米連邦準備制度理事会)は、7月25日、26日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、0.25%の利上げ(政策金利引き上げ)を全会一致で決めた。政策金利は5,25%〜5.5%と22年ぶりの高水準になった。前回6月のFOMCでは、利上げはなかったが、今回は予想通りの利上げだった。インフレは収まってはいるが、FPBの目標である年率2.0%にはなお道遠しということで、年内の残り3回のFOMC(9月19日・20日、10月31日・11月1日、12月12日・13日)のうち、1回の追加利上げが見込まれている。
米国経済が本格的な景気後退を回避してソフトランディンする確率が高まっているという先行きへの自信が感じられる動きでもあろう。2024年には本格的な利下げが行われるのではないか。
こうした状況を反映して、NYダウ平均株価は、7月10日から+209.52→+317.02→+86.01→+47.71→+113.89→+76.32→+366.58→+109.28→+163.97→+2.51→+183.55→+26.83→+82.05と実に13営業日連続で上昇を続け、さすがに7月27日には、-237.40ドルと下落したが、凄い買い圧力に満ちた展開で年初来最高値を連日更新している。7月27日の終値は3万5282ドルだが、史上最高値3万6595ドル(2022年1月5日)突破はいつになるか。