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Japan|いよいよ消費税10%。影響軽微らしいが不気味な指摘が

Sep 13, 2019.久米川一郎Tokyo, JP
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チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」の増税前買い物意識調査より

いよいよ10月1日から、消費税が8%から10%へ引き上げられる。留意しなければならないのは、酒類や外食を除く飲食料品に対する軽減税率の適用と、2020年6月30日まで適用される対象となる加盟店でのキャッシュレス決済をすれば5%還元、またコンビニなどのフランチャイズチェーン店舗では2%還元されるというルール。特にキャッシュレス還元は来年6月30日までの適用だというのは要注意だ。これに対応するレジなどのシステム導入の遅れが懸念されているし、食料品の「外食」(10%)と「持ち帰り」(8%)の区別や酒類判定の難しさ(みりんと料理酒)なども指摘されている。

今のところ小売店は「増税の影響は軽微」「駆け込み需要も5%→8%の時ほどは見られていない」ときわめて楽観的だ。しかし、ある百貨店関係者が不気味な指摘をしている。「8%だと、細かい数字に目が行ってしまって気にならなかったが、10%だと10万円の買い物でレシートを見ると10万円+1万円で11万円となるため、ズドンと響いてくるのではないか」。なるほど、10万8,000円と11万円では「重税感」がボディブローのように効いてくるというわけである。これはかなり説得力がある。この露わになる重税感が消費をさらに停滞させるというわけだ。実際に施行されてみないと分からないが、売り上げ低迷の理由としては異常気象よりは説得力がある。

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