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Global|シアーズ・ショック!消費税10%!株大幅下落!の三重苦

Oct 29, 2018.久米川一郎Tokyo, JP
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Sears Holdings 本社

Sears Holdings(シアーズ・ホールディングス)が10月15日に米連邦破産法第11条を申請した。米国の一部では「アメリカの悲劇」と呼ばれている。1989年にWalmart Inc.(ウォルマート)に首位を明け渡すまで、米国一の売り上げを誇る小売業であった。それが紆余曲折はあったものの、この30年間でついに破綻するまでに追い詰められた。ある意味で時代に取り残されて死に絶えてしまった恐竜を思わせる末路だ。1893年にシカゴで創業した「Sears(シアーズ)」はカタログ通販で成長し、店舗販売に転じて全米一の小売業になった。それが「Amazon(アマゾン)」のEC攻勢の前ににっちもさっちもいかなくなって、負債総額1兆3000億円で倒産したのだから、皮肉なものである。

CEOのThe Goldman Sachs Group, Inc.(ゴールドマン・サックス)出身のEddie Lampert(エディ・ランパート)は、第2のWarren Buffett(ウォーレン・バフェット・天才投資家)と言われたが、百貨店買収の経験もある(結局失敗)バフェット氏は2005年に「Kmart(Kマート)と「Sears」の合併は失敗する。勢いを失った流通業はもう一度勢いを取り戻すことはない」と予言していた。

このバフェット氏の発言にドキッとする日米の小売業トップは多いはずだ。景気が明らかに上昇局面にある米国はともかく、景気の下降局面に入っている日本では、犠牲になる小売大手企業が出ても決して不思議ではない。来年10月1日からの実施が確定的になっている消費税10%は、さほど消費に影響はないと言われているが、景気下降局面では意外や意外にボディブローのように効いてくる可能性もありそうだ。

加えて、10月24日にNYダウ平均が防波ラインと言われていた2万5000ドルを割り込んで(10月24日)、今年になってからの上げ分を全て帳消しにした。日経平均株価もやはり防波ラインの2万2000円を割り込み(10月25日)、同様に今年の上げ分をフイにした。

シアーズ・ショック、消費税10%、株大幅下落と三拍子揃って、ちょっと不穏な空気が漂い始めた。

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