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「フォーエバー21」の中国撤退が決定、ファストファッションの現状は一体どうなっている?

Jun 10, 2019.セブツー編集部Tokyo, JP
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高級衣料品への憧れを抱く消費者のニーズを満たすために誕生した、低価格衣料品を提供するファストファッション業界の経営が低迷している。一世を風靡したものの、同じ速さで不況に陥った。その中の「フォーエバー21(forever21)」の栄枯盛衰もたった5年間のこと。世界最大のファッションアパレル・チェーンブランドの1つだが、大規模な爆安セールを行い、中国から撤退しなければならない状況に陥ってしまった。新聞によると、「杭州湖滨in77旗艦店」「北京apm」などの重要店舗を含め、昨年から天津や杭州、北京、重慶で続々と閉店。ファストファッション市場は今、危機に瀕していると言えるだろう。

しかし、「フォーエバー21」が早めに中国市場から撤退するのには深いワケがある。変革を迫られるアパレル業界の中で、ファストファッションにも変化が求められている。近年、新しい取り組みとして、「フォーエバー21」がビューティーストア「ライリー ローズ(RILEY ROSE)」と「F21 レッド(F21 RED)」の総合コンセプト店を立ち上げたが、他の成長戦略は特になかった。「フォーエバー21」のブランドイメージは、他のブランドの多様性に比べると一本調子で退屈とも言える。

「フォーエバー21」の顧客層である90年〜00年代生まれの消費者は、個性的な商品や多様な購入方法を求めている。「フォーエバー21」がいまいち抜きん出ない原因は、品質の低さや単調なデザインにあるだろう。新世代の消費者のニーズに応えるため、業界が求めているのは個性や才能のあるデザイナーだ。環境保全を重視する時代の到来と共に、消費者はコスパが高く、流行に流されないデザインを追求している。

回転の速さと低価格を追求し過ぎると、時間が経てば経つほど飽きが生じてしまう。頭を冷やして考え直した消費者は、服に最も求めるものは高い耐久性と個性的なデザインだという考えに戻り始めている。

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