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China | 英ファストファッション「ニュー・ルック」が中国市場から撤退 120店舗閉鎖

Oct 25, 2018.丁 雪晴Beijing, CN
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英ファスト・ファッション・ブランド「New Look(ニュー・ルック)」は今年12月末までに中国の120店舗を閉店し、上海に置く本社をクローズすることを発表した。その理由は、近年中国へ多額な投資をしたにもかかわらず、業績は予想より下回り、事業を継続するのが難しいと判断したため。「New Look」のCEOのAlistair McGeorge(アリスタイル・マックジョージ)が、「中国における事業の取引パフォーマンスと事業継続に必要な多額の投資を見直した結果、残念ながら中国の店舗を閉鎖することを決めた。我々にとって最優先したいのは、この影響を受けるすべてのスタッフをサポートすることです」と声明を出した。

「New Look」は2014年に中国市場に参入し、店舗を急速に拡大していた。2015年に南アフリカのプライベート・エクイティ・ファンド「Brait SE」に買収された後、2020年まで中国で500店舗に拡大することを発表した。しかし、2017年には、メンズのクリエティブディレクター、アクセサリーとビューティーのディレクターが辞任し、元CEOのAnders Kristiansen(アンダース・クリスチャンセン)も業績の悪化で辞任していた。2018年3月に発表した年間財務報告には、前年度の売上高は7.3%減の13億7,780万ポンド(約1兆980億円*)で、営業損失は7,430万ポンド(約106.8億円*)に達した。 長年続いた業績の悪化が、中国での拡大戦略を早々に終了する原因だった。今年1月に、家賃コストを削減するため、イギリスの既存の590店舗のうち10%を閉店することを発表した。

イギリスのファッション・ブランドが中国市場で挫折したのは初めてではない。小売店の「Marks&Spencer(マークス&スペンサー)」は2008年に中国市場に参入した後、経営難に苦しみ、2016年に撤退。 イギリス最大のファッションEC「ASOS」は、2013年に中国市場に参入し、ローカライゼーション戦略の失敗により、わずか3年後に事業を終了した。ファストファッションブランド「 Topshop(トップショップ)」は2014年から中国ファッションECのShangpin.comと業務提携契約を交したが、今年8月に解約。 元々は今年9月に上海で初路面店を開く計画だったが、中止になった。 中国市場で挫折したこれらのブランドを見れば、市場参入の最善のタイミングを逃したり、間違ったパートナーを選択したり、ローカライゼーションの失敗など様々な原因がある。 中国市場のトレンドと消費者の需要の変化が激しく、「ZARA(ザラ)」や「Uniqlo(ユニクロ)」、ローカルブランドなどの強力なライバルに加え、“正統的”で“保守的”なイギリスのブランドが中国市場に進出するには熟慮が必要かもしれない。

*1ポンド=143.77円換算(2018年10月26日時点)

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